食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03100060188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、臨界血中PCB濃度を設定 |
資料日付 | 2010年4月9日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は今までにリスク評価や消費者暴露レベルの低減対策の勧告を目的とした約20件の意見書を提出した。2010年4月8日に発表した2010年3月5日付意見書でPCBに暴露しているフランス人の臨界体内濃度を設定し、PCB総量を考慮した規制改正を勧告した。 幾つかの国際的疫学研究から、PCB体内蓄積量(PCB血中濃度)と健康の関連に関するデータが発表されている。子宮内暴露による胎児の神経系発達への作用に基づき、AFSSAは本日発表した意見書(3月5日付)で妊娠しているかその可能性のある女性(少女と思春期の女性を含む)、授乳期の女性及び3歳未満の子供の血漿脂質のPCB総量として、700 ng/gの臨界濃度を設定した。その他の人口集団については、AFSSAは血漿脂質のPCB総量1 ,800 ng/gの臨界濃度を参照値として設定している。 1987年にPCBが禁止されてから汚染環境サーベイランス体制が整えられ、一般国民の血中PCB濃度は低下してEU平均に並んだ。しかし、一部に過剰な血中PCB濃度の集団がある。 汚染河川でとった魚の摂取が主要なPCB暴露源となっている。EUの法規では食品のダイオキシン及びダイオキシン様PCBの総量について超えてはならない基準値を定めているが、総PCB汚染の一部しか反映していない。AFSSAは最も汚染された水辺環境を見つけ出し、食品の適合性をモニタリングするための技術指針を監督官庁に提出している。 本日(2010年4月8日)発表した3月5日付AFSSA意見書で、健康に良いことが証明されている魚を食べる女性や子供を適切に保護するために、AFSSAはPCB類全体に規制を拡大することを勧告している。AFSSAはPCB全国行動計画の機軸であるPCB廃棄物の削減強化が暴露低減の基本であることを指摘している。 最後に最も公害汚染されている地域の淡水魚を食べる消費者のリスクを適切に評価するために、AFSSAは厚生連帯省の要請を受け、釣り愛好家クラブや淡水漁業連盟の支援を得て、フランス衛生監視研究所(InVS)と共同して全国血中PCB濃度調査を実施した。この調査の結果は2011年第一四半期に出る予定である。 血中PCB濃度に関する臨界値を設定したことを発表した2010年4月8日付プレスリリースは以下のURLから入手可能: http://www.afssa.fr/Documents/PRES2010CP006.pdf 2010年4月8日付プレスリリース(英文)は、以下のURLから入手可能: http://www.afssa.fr/cgi-bin/countdocs.cgi?Documents/PRES2010CP006EN.pdf フランス人のPCB体内濃度レベルに関する保健衛生上の解釈と題する2010年3月5日付AFSSA意見書(20ページ)は以下のURLから入手可能: http://www.afssa.fr/Documents/RCCP2008sa0053.pdf PCBに関するAFSSAドキュメント(2010年4月)は以下のURLから入手可能: http://www.afssa.fr/PNJ701.htm |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/PM9100P601.htm |