食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03100040149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品及び飼料中のダイオキシン濃度のモニタリング結果に関する科学的報告書を公表 |
資料日付 | 2010年3月31日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は3月31日、食品及び飼料中のダイオキシン濃度のモニタリング結果に関する科学的報告書(2010年2月28日付け)を公表した。概要は以下のとおり。 1. 環境残留性を有するダイオキシン類及びダイオキシン様化合物には、ダイオキシン類、フラン類及びポリ塩化ビフェニール類の同族体 29種類が含まれる。それらの化合物は類似した毒性を有し、それらの定量化はさまざまな毒性に従って毒性等量単位で一般的に表わされる。環境中のこうした化合物の量は1970年代末以降減っているが、フードチェーンにおける、特に動物性脂肪中における当該化合物の蓄積による懸念が依然としてある。欧州委員会(EC)は2002年、ダイオキシン類及びダイオキシン様化合物の存在をさらに削減するための一連の措置を定め、後に無作為モニタリングを伴う最大基準値を施行した。 2. 1999年~2008年にEUの19加盟国、ノルウェー及びアイスランドから計7 ,270の試料が収集され、詳細に分析された。 3. ダイオキシン及びフランの同族体は、食品や飼料群によって、ダイオキシン類総濃度の30%~74%に上り、モノオルト置換PCBはダイオキシン様PCB総濃度の15%~45%に上った。脂肪ベースで表わされる食品中のダイオキシン類及びダイオキシン様PCB濃度の最も高い平均値は「陸生動物の肝臓及びその製品」に観察され、全重量ベースでは「魚介類及びその製品」に観察された。飼料における最も高い濃度は「魚油」に認められた。試料全体の8%がそれぞれの最大基準値を超え、さらに4%が一部の規制濃度を超えた。しかし、試料の一部は明らかに特定汚染事例の標的サンプリング由来であり、試料群間に大きな差異があった。毒性等量の算出ベースをWHOが2005年に出した新たな勧告に変更すると、毒性等量値が全体的に14%低下し、すべての食品及び飼料群においてかなりばらつきのある差異が拡大した。 4. ダイオキシン類及びダイオキシン様PCBの存在について正確な評価を確実に行うために、各食品群及び飼料群における十分な数の試料に対する無作為検査を継続することが勧告される。 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 (化学物質) No.8/2010(2010.04.07) p4-5 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/ |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1385.pdf |