食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03090300149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分の昆虫寄生性糸状菌株Lecanicillium muscarium strain Ve6のリスク評価のピアレビューに関する結論(2009年12月18日付け)を公表
資料日付 2010年1月29日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月29日、農薬有効成分の昆虫寄生性糸状菌株Lecanicillium muscarium strain Ve6のリスク評価のピアレビューに関する結論(2009年12月18日付け)を公表した。
1. 代表的用途としてきゅうり、トマト、パプリカ、いちご及び観葉植物に対するコナジラミやアザミウマの防除に対する評価に基づき結論を出した。
2. 評価のための代表的製剤として「Mycotal」(水和剤)を使用した。
3. 最も明らかであった10及び100mg/m3群の肉眼及び顕微鏡による肺、鼻腔、縦隔リンパ節変化から28日間のMycotal吸入試験で無毒性量(NOAEL)は1mg/m3と設定された。これら変化が毒性のためではなく局所的免疫反応によるものかはコントロール群がなかったため確認できない。体内蓄積がないため短期毒性は見込まれない。in vitroでは遺伝毒性の可能性はない。毒性的に重要な代謝物は特定できず、パネルは遺伝毒性エンドポイントについてこれ以上のデータを要しないことで同意した。
4. 当該微生物は病原性や感染性がなく、毒素を産生しないため、毒性学的参照値は設定されず、不要とされた。
5. 当該微生物は植物表面にコロニーを形成しないため、植物性素材上では成育も増殖もしないと考えられる。当該微生物使用による食事暴露は極めて少ない可能性がある。更に本菌株の毒性プロファイルによるヒトの健康懸念が特定されていないことから、処理された作物の残留堆積物の発生も関係がない。本評価は植物防疫製剤の微生物汚染の最終仕様を前提とする。
6. 当該微生物は毒性学的あるいは環境懸念のある二次代謝物を産生しないことが知られている。
 尚、情報不足等の理由により最終結論まで至らなかった課題は、以下の通り。
1.植物防疫製剤の微生物汚染の最終仕様
2.消費者及び屋外作業者近くにいるヒトのリスク評価
3.水生生物に対するリスク評価等
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1446.pdf