食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03080970325 |
タイトル | 米国衛生研究所(NIH)、好酸球性食道炎(EoE)患者の染色体領域を特定、食品アレルギーはマスターアレルギー遺伝子に関係か |
資料日付 | 2010年3月8日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国衛生研究所(NIH)の研究者らは、最近アレルギー疾患に認定された好酸球性食道炎(EoE)に関係する染色体領域を特定した。EoE患者は喫食困難を抱えやすく、複数の食品にアレルギーを起こしやすい。本研究の結果、いわゆるマスターアレルギー遺伝子がこの疾患の発現に一役買っていることがより一層示唆されるようになった。 研究者らは、EoE疾患を持つ子供と健康な子供のゲノムワイド関連解析を行った。目的はヒトゲノム全般を探って遺伝子変化のマーカーを見つけ、染色体領域に照準を定めて、健康や病気の発現に影響する遺伝子を特定することにある。結果、EoEとの関係が深い染色体5の領域内にある遺伝子の幾つかに変化を特定できた。同領域にある遺伝子の1つは、胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)と呼ばれるたん白質のコーディングを担っている。子供のEoEにおけるこの遺伝子の発現レベルを測定したところ、健康な子供に比べて極めて高いことが分かった。これはTSLPがEoEに何らかの役割を果たしていることを示唆している。TSLPは喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患のスイッチをオンにする、マスタースイッチの役目を果たしているのではないかと言われている。 今回の研究結果がTSLPの遺伝子検査に発展するのか、またTSLPの産生や作用を妨げる薬剤がEoEの治療に有効なのか、判定は今後の研究を待つ必要がある。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国衛生研究所(NIH) |
情報源(報道) | 米国衛生研究所(NIH) |
URL | http://www.nih.gov/news/health/mar2010/niaid-08.htm |