食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03080020314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、意見書「ほうれんそうなどの食品中の亜硝酸」公表
資料日付 2010年3月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、意見書「ほうれんそうなどの食品中の亜硝酸」(2009年8月18日付)を公表した。概要は以下のとおり。
 州当局の食品サーベイランスで、冷凍ほうれんそうから亜硝酸が一部高濃度(5.5~21.1mg/kg生重量)検出された。亜硝酸は、植物の窒素供給の中間産物である。植物は窒素を硝酸の形で貯蔵する。植物内の硝酸は収穫後に、一定の条件下で微生物あるいは酵素の働きにより亜硝酸へ変換される。
 亜硝酸の急性毒性は比較的低いため、ほうれんそう中の亜硝酸による急性リスクは、濃度が高い場合でも成人には考えられない。生後数ヶ月の乳児は亜硝酸感受性が高く(亜硝酸は赤血球の酸素運搬を妨げ酸欠(チアノーゼ)を誘発する)、健康リスクが考えられるが、実際その時期は亜硝酸あるいは硝酸を含む食品を摂取しない。
 問題となるのは、食品中の亜硝酸を長期間多量に摂取する場合である。亜硝酸は体内のアミンと反応し、N-ニトロソ化合物(ニトロソアミンなど)を生成する可能性がある。N-ニトロソ化合物の多くは動物実験で発がん性が証明されている。それゆえ、亜硝酸の摂取はできる限り低減すべきである。体内で亜硝酸に変換される可能性のある硝酸についても同様である。食品中の亜硝酸及び硝酸はできる限り低減すべきである。
 意見書の概要の英語版は以下のURLから入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/245/nitrite_in_spinach_and_other_foodstuffs.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/208/nitrit_in_spinat_und_anderen_lebensmitteln.pdf