食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03061220330
タイトル 英国健康保護局(HPA)、感染症情報(Health Protection Report)第4巻2号を公表
資料日付 2010年1月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国健康保護局(HPA)は1月15日、イングランド及びウェールズにおける食中毒及び感染症情報(Health Protection Report)第4巻2号を公表した。今号の概要は下記のとおり。
1. 2009第49~53週に複数個所での発症例(General Outbreak)として報告された食中毒
(1) エセックス地域のレストランで5人が発症し、3人からカンピロバクターが検出された。原因食品はチキン・レバー・パテ。
(2) 南西(South West)地域のレストランで3人が発症し、カンピロバクターが検出された。原因食品はチキン・レバー・パテ。
(3) テムズ・バレー地域の中国系テイク・アウト飲食店で4人が発症し、Salmonella Enteritidis PT 14bが検出された。 原因食品は卵炒飯。
(4) 大マンチェスター地域のレストランで85人が発症し、1人からフレクスナー赤痢菌が検出された。原因食品は不明。
(5) ウェールズの個人宅でのパーティーで11人が発症した。5人が複合病因とみられる。原因食品は、加熱調理不十分の牛レバー、生の豚心臓及び糞便汚染のキュウリ。
2. 2009年11月にHPAに報告されたイングランド及びウェールズにおけるサルモネラ感染症
 症例の総計(暫定数値)は688件で、その血清型は、S. Enteritidis PT4が57件、S. Enteritidis (他のPTs)が222件、S. Typhimuriumが135件、S. Virchowが13件、その他が261件であった。
3. イングランド及びウェールズにおいて2009年第49~53週の期間に報告された一般腸内細菌感染症
 細菌別にみるとカンピロバクターによる症例が最多で3
,539件、2番目がノロウイルスによるもので957件、3番目がクリプトスポリジウムによるもので357件、次いでサルモネラ属菌が328件、ロタウイルスが278件、ジアルジア属が248件、腸管出血性大腸菌O157が56件、またソンネ赤痢菌によるものが37件と続いている。
 2009年第1~53週の累計では、カンピロバクター、腸管出血性大腸菌O157、ソンネ赤痢菌、ロタウイルス、ノロウイルス、クリプトスポリジウムについてはいずれも2008年同期に比べて以下のとおり増加を示した。
(カッコ内は2008年同期件数)
カンピロバクター: 56
,809件 (49
,904件)
腸管出血性大腸菌O157: 1
,000件 (948件)
ソンネ赤痢菌: 947件 (855件)
ロタウイルス: 15
,402件 (13
,935件)
ノロウイルス: 7
,259件 (6
,828件)
クリプトスポリジウム: 4
,760件 (4
,163件)
 他方、サルモネラ属菌及びジアルジア属に関しては、前年同期と比較し以下のとおり若干減少した。
サルモネラ属菌: 8
,916件 (9
,889件)
ジアルジア属: 3
,387件 (3
,399件)
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国健康保護局(HPA)
情報源(報道) 英国健康保護局(HPA)
URL http://www.hpa.org.uk/hpr/infections/enteric.htm#gofi