食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03060650188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、ビスフェノールA(BPA)の毒性作用について最近公表された神経系発達毒性試験結果及びその他の最新データを精査(critical analysis)した意見書を公表 |
資料日付 | 2010年2月8日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、ビスフェノールAの毒性作用について2010年1月29日付で最近公表された神経系の発達毒性試験結果及びその他の最新データを精査(critical analysis)した意見書を公表した。 ビスフェノールA(BPA)は長年食品や水と接触する素材に使用されてきた。 消費者暴露評価はこの精査目的の範囲外であるが、分析データで乳児の暴露を評価することができた。 乳の一日当り摂取量174 mL/kg体重に基づくと、データ(米国、日本、カナダ)から暴露量は: ・母乳ではBPAで0.33-1.27μg /kg体重/日(総BPA平均及び最大濃度) ・人工乳ではBPAで0.20-2.1μg /kg体重/日(容器からの移行) ・哺乳瓶から0.017-0.12μg /kg体重/日の移行がある。 国際基準に基づいて実施した毒性試験では、消費者が暴露するような用量では健康リスクはなかった。食事様式の如何を問わず、乳児の暴露量はこれ等の試験で設定した耐容1日摂取量(TDI)に比べて非常に低いものである。 しかし、最近発表された論文では、これに用いられた方法論に問題はあるが、TDIを設定した暴露量より低い用量の胎内暴露及び出生後暴露で好ましくない徴候(warning signs:神経発達毒性や行動発達異常)があるとしている。 これ等の徴候(warning signs:神経発達毒性や行動発達異常)がヒトの健康に及ぼす影響は明らかにされていない。もしこれ等の徴候がBPAのエストロゲン活性によるものであるならば、食品に含まれる化学的または天然由来のエストロゲン活性のある他の化合物に暴露したヒトのBPAの作用機序を理解することが重要となる。 このような背景からAFSSAは、BPAの低用量暴露及びより一般的には内分泌かく乱物質に関するリスク評価のために、これ等の徴候が健康に及ぼす作用を解明し及び新たな方法論を提案すべく諸外国の保健衛生機関と連携して評価作業を進めている。 AFSSAは、フランスの乳児の母乳及び人工乳のBPAの含有量に関するデータを取ることを勧告する。 AFSSAは同様に、食品と接触する素材以外のBPA暴露源を調査するよう勧告する。 これ等の新データは消費者を啓発し、また管理機関が衛生リスクに対する適切な対策を講ずることができるようにするために重要である。 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No.4/2010(2010.02.10) http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2010/foodinfo201004.pdf p23-24 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/MCDA2009sa0270.pdf |