食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03000020149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中のヒ素に関する科学的意見書を公表 (2/3) |
資料日付 | 2009年10月22日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は2009年10月22日、食品中のヒ素に関する科学的意見書(2009年10月12日採択、199ページ)を公表した。同意見書は、2010年2月1日と同年9月27日の2回にわたり改訂された。改訂版の概要は、以下のとおり。 3. 欧州委員会から提供された背景情報 ヒ素は環境中に自然に発生し、土壌、地下水及び植物中に存在する。ヒ素は多様なヒ素化合物の中に存在し、無機ヒ素が毒性の最も強い形態である。 無機ヒ素は国際癌研究機関(IARC)によって1987年にヒトに対して発がん性を有する「グループ1」に分類されている。これは、第一皮膚がんの誘発、並びに、肺がん及び膀胱がんの誘発を根拠としたものである。国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)は1988年、無機ヒ素の暫定耐容週間摂取量(PTWI)を 0.015mg/kg体重/週と設定している。 欧州委員会(EC)は2004年、SCOOP4 task 3.2.11.(訳注:欧州連合(EU)加盟国の地域住民のヒ素、カドミウム、鉛及び水銀に対する食事経由のばく露量評価)の枠組みで収集したデータを用いてばく露量評価を実施した。この調査では、加盟国からの利用可能なデータを根拠に、魚介類及びその他の海産食品が平均的成人の食事におけるヒ素の主要源であると結論づけられた。しかし、ヒ素の無機形態と有機形態を識別する方法がまだ広く利用可能ではなかったため、SCOOP調査及びヒ素に関する他の多くの調査は総ヒ素に焦点があてられた。魚介類及び海産食品中において、ヒ素は毒性の弱い有機形態で主に存在することが知られている。 さらに最近になって、無機ヒ素の定量方法が利用可能になった。無機ヒ素ばく露に対する顕著な寄与が知られている飲料水のほか、コメ及びコメを主成分とする製品も無機ヒ素ばく露に著しく寄与しうることが複数の調査によって示唆されている。無機ヒ素ばく露に寄与する可能性のあるものとして、ほかに魚介類・海産物、穀類、根菜類、海藻類、サプリメント食品、きのこ類及び茶が確認された。コメを主成分とする製品は乳児用離乳食によく使われるため、乳児のヒ素ばく露はかなり重大であり、評価することが望ましい。 ECは、ヒ素に関して諮問した科学的意見に基づき、食品中のヒ素に関するリスク管理対策が必要であるか否かを検討する。現在、食品中の特定の汚染物質の基準値を定める2006年12月19日の規則(EC) 1881/2006には、ヒ素の基準値は設定されていない。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/Scientific_Opinion/contam_op_ej1351_arsenic_in_food_en.pdf?ssbinary=true |