食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02971120343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、ボツリヌス中毒に関する2008年疫学データを公表
資料日付 2009年9月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は、ボツリヌス中毒に関する2008年疫学データを2009年9月9日付けで公表した。
 2008年には6件のボツリヌス中毒の報告があり、患者数は9名であった。発生場所は家庭内で発症者数は1?3名/件であった。罹患率は百万人あたり0.15人で、1991年からの統計では低い方になる(平均は0.43)。2008年のボツリヌス中毒届出件数は少なく、2003年以来の減少傾向を確認するものとなった。
 6件のボツリヌス中毒症のうち毒素型別できたのは5件で、A型が1件、B型が3件、毒素型未定が1件であった。
 患者に関しては、患者9名のうち男性は3名(女性は6名)で、年齢中央値は34歳(最少年齢生後4ヶ月?最高年齢85歳)であった。食餌性ボツリヌス症が7症例、生後4ヶ月児の乳児ボツリヌス症が1症例、及び傷口からの感染による創傷ボツリヌス症が1症例であった。
 主な症状は複視(67%)、嚥下障害(67%)、口の渇き(62%)、瞳孔拡大(38%)、便秘(33%)であった。患者2名では横隔膜麻痺や四肢の麻痺があった。A型ボツリヌス中毒の2症例では2.5ヶ月及び4ヶ月の長期入院とその後のリハビリテーションを要した。
 食餌性ボツリヌス症では、原因食品として自家製保存食(カボチャのコンポート及びパテ)及びメーカ-加工食品の鶏肉と野菜を使ったメキシコ郷土料理(ファヒータfajitas、エンチラーダenchiladas)が疑われている。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/surveillance/botulisme/donnees.htm