食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02930170149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分メタザクロールの特定動物由来製品に対する残留基準値(MRL)の修正に関する理由を付した意見書を公表
資料日付 2009年6月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月25日、農薬有効成分メタザクロールの特定動物由来製品に対する残留基準値(MRL)の修正に関する理由を付した意見書(32ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1.現行の農薬有効成分メタザクロールに対する既存のMRL0.05mg/kg(定量限界に設定)をウシ、ヒツジ、ヤギのレバーにおいて0.2mg/kgへ、ブタのレバーにおいて0.1mg/kgへの変更することが、申請者より要請された。
2. メタザクロールは急速に代謝するが、代謝パターンは複雑である。輪作及び単作作物におけるメタザクロールの代謝はよく似ており、メタザクロールと同様の毒性学的ポテンシャルを持っている。動物における代謝についても検討され、リスク評価及び施行においてはメタザクロール、分解物及び反応生成物を2
,6ジメチルアニリンとして、総メタザクロールとして、残留値を定義した。
3. 菜種飼料及びかぶにおける作物残留試験及び輪作作物における圃場試験及び乳牛における給餌試験のデータ等から、レバーにおけるMRLの改訂の必要性が確認された。乳牛における評価結果を、他の哺乳動物及び豚のレバーにおけるMRLについて外挿した。
4. PRIMo改訂版2を用いて、慢性及び急性摂取量を推定した。哺乳動物及び豚のレバーにおける平均残留値及び作物に設定されている既存のMRLを基に、慢性摂取量計算を実施した。その結果、欧州の消費者に対する慢性摂取懸念は、特定出来なかった。(ADIの10%)
5.レバー摂取によるメタザクロールの急性摂取量は、子供でARfDの最大で0.4%、成人でARfDの最大で0.1%と計算された。
6.従って、提案されたメタザクロールに対するウシ、ヒツジ、ヤギのレバーにおけるMRLを0.3mg/kgへ、ブタのレバーにおけるMRLを0.2 mg/kgへ変更することは、データにより十分に支持され、消費者へのリスクはないとした。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No.15/2009(2009.07.15)

http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2009/foodinfo200915.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/Reasoned_Opinion/praper_ro_sr320_metazachlor_en.pdf?ssbinary=true