食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02910160149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分クロルスルフロンのリスク評価のピアレビューに関する結論を公表。
資料日付 2009年3月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月10日、農薬有効成分クロルスルフロンのリスク評価のピアレビューに関する結論(107ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1.クロルスルフロンは経口投与により急速だが部分的に吸収され、広範囲に分布し、蓄積することなく、主にクロルスルフロンとして(少量の2種類の代謝物を含め)尿中へすみやかに完全に排出される。低い急性毒性を示し、皮膚への刺激性及び皮膚への感作性はないが、若干の眼への刺激性を示す。
2. クロルスルフロンはin vivoにおける試験において、遺伝毒性の可能性は示唆されていないものの、ラットにおける2年間の長期試験において、精巣間質細胞に腫瘍を誘発し、Xn;R40:「有害:発がん性影響への限定された証拠があり」への分類が提案されている。
3.受精率のパラメーターに影響を与えずに、生殖毒性に影響が見られ全身毒性に関連すると考えられている。産子には、影響は観察されていない。発達毒性に関しても、高摂取量における産子に影響が見られるが、母獣に対する毒性影響の結果生じたとされている。クロルスルフロンには催奇性がないとされた。
4.多くのクロルスルフロンの代謝物及び不純物について検討が実施され、地下水における代謝物であるIN-A4097(2-クロロベンゼンスルフォンアミド)が、発がん性物質でないことを実証出来なかった。90日間のラットの毒性試験結果に安全係数1
,000を適用して0.009mg/kg体重/日のADIが設定された。
 急性毒性試験の結果から、不純物IN-A4098(4-methoxy-6-methyl-1
,3
,5-trazine- 2-amine)は、毒性影響があると考えられ、クロルスルフロンの参照値が適用される。
5.一日摂取許容量(ADI)は、ラットの2年間の試験において、雄ラットにおける体重への影響及び睾丸の腫瘍発症数の増加を基に、20mg/kg体重/日を無毒性量(NOAEL)とし安全係数100を適用して0.2 mg/kg 体重/日と設定された。
 許容作業者暴露量(AOEL)を、犬における1年間の毒性試験で、雌犬における体重増加率の減少及び血液検査結果の変動を基に、60.6mg/kg体重/日を無毒性量(NOAEL)とし安全係数100を適用し、経口吸収に関しての補正(71%)を加え、0.43 mg/kg 体重/日とした。急性参照用量(ARfD)は必要としない点で合意した。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/PRAPER_Conclusion/praper_concl_sr%20201_chlorsulfuron_en
,0.pdf?ssbinary=true