食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02850720149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、除草剤グリホサート耐性遺伝子組換えワタ(GHB614)の食用及び家畜用飼料としての市場流通申請に関する科学パネルの意見書を公表
資料日付 2009年3月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月10日、除草剤グリホサート耐性遺伝子組換えワタ(GHB614)の食用及び飼料用としての市場流通申請に関し科学パネルが3月5に採択した意見書を公表した。概要は以下のとおり。
1. EFSAのGMOパネルは意見書作成に際し、申請書(EFSA-GMO-NL-2008-51)、申請者から提供された追加情報及び加盟国から提出された科学的意見を検討した。同申請の範囲は、食用及び飼料用GHB614並びに全ての由来製品の輸入及び加工である。ただし、EU地域における栽培は除外されている。パネルは、当該ワタについて使用目的及びGM植物並びに由来食品及び飼料のリスク評価に関しGMO科学パネルの指針文書に記述されている原則との関係で評価した。評価には分子の特性及び標的たん白質の発現が含まれた。農業形質及び構成成分の比較分析が行われ、新規たん白質及び食品/飼料全体の安全性について、潜在的毒性、アレルギー誘発性及び栄養価との関連で評価された。環境評価及び市場化後の環境モニタリング計画についての評価も実施された。
2. GMOパネルは、比較分析に基づきGHB614が導入された特徴を除き、構成成分から見ても、また農学的に見ても非GM対応種及び他の従来型ワタと同等であるとの結論に達した。リスク評価には分析研究で得たデータの解析、バイオインフォマティクス、試験管内並びに生体内研究が含まれていた。パネルは、植物全体のアレルギー誘発性が遺伝子組換えにより変化する可能性は少ないとみなしており、当該GMワタが非GM対応種及び他の従来種と同等に安全であると結論づけている。
3. 申請書は食用及び飼料用、輸入及び加工を取り扱っている。従って、GHB614の栽培に関連した環境的影響についての科学情報の必要性はない。パネルは、当該ワタの定着及び拡散による意図しない影響は従来の方法で育種された品種と相違ないことで意見が一致した。
4. 当該ワタの使用目的については、申請者から提供されたモニタリング計画はGM植物のリスク評価に関するEFSAのGMOパネルの指針文書並びに市場化後の環境モニターリングに関するパネルの意見とも一致している。しかしながら、パネルは、ワタの種子の漏出事故が不可避であることを認識している。従って、パネルとしては、種子の漏出が起こる可能性のある区域におけるワタの野生化を積極的に監視する具体的措置を導入するよう勧告する。
5. 結論として、パネルは、GHB614について入手可能な情報が加盟国により提起された科学的コメントに対応しており、当該GMワタがヒトの健康並びに動物衛生及び環境面で通常種と同等に安全であると思料する。そこで、パネルは、当該GMワタが使用目的との関連ではヒトの健康並びに動物衛生及び環境に対し悪影響を及ぼす可能性はないと結論づける。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902368331.htm