食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02820060305
タイトル EU、家きんと体に抗菌剤4種の使用を求めた委員会提案の却下に関する決定を官報にて公表
資料日付 2009年2月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  EUは2月13日、家きんと体の表面汚染を除去するために4種類の抗菌剤の使用を求めた欧州委員会の提案を却下する理事会決定2009/121/EC (2008年12月18日)を官報で公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州議会及び理事会規則(EC) 853/2004の執行規則として欧州委員会が求めたところの、家きんと体の表面汚染を除去するための抗菌剤の使用に関する提案を却下する。
2. 家きんと体の表面汚染の除去に使用されている二酸化塩素(Chlorine dioxide)、亜塩素酸ナトリウム(Acidified sodium chlorite)、リン酸三ナトリウム(Trisodium phosphate)あるいはペルオキシ酸(Peroxyacids)など数種の抗菌剤が水生環境、下水道の作業者、並びに下水設備及び/又は汚水処理工場の運営及び業務に対してリスクを有する可能性が、委員会の当該提案によって示された。
3. EFSAが2008年3月6日に採択した意見書「抗菌剤耐性の発現に二酸化塩素、亜塩素酸ナトリウム、リン酸三ナトリウム及びペルオキシ酸が影響する可能性の評価」の結果、当該タイプの物質に対する感受性発現の可能性、並びに、治療用抗生物質及びその他の抗菌剤に対する耐性の可能性に関する一層の調査が奨励された。
4. 健康と環境上のリスクに関する科学委員会(SCHER)、並びに、新規及び新たに特定された健康リスクに関する科学委員会(SCENIHR)は2008年3月18日と4月2日、家きんと体表面の細菌汚染の除去に使用する当該4物質の環境負荷及び環境影響に関する共同の意見書を採択した。両委員会は「異なる殺生物剤の使用による弊害の可能性に関する現在の知見は不十分である」と述べ、入手できる情報は、包括的な定量的評価をするためには十分ではないと結論付けた。耐性を強めた菌が伝播されるか、選択される可能性についての環境上の懸念、並びに、家きんと体に残留する可能性のある抗菌剤に関連した環境上の懸念もあった。
5. 入手可能な科学的知見を考慮すると、当該物質の認可によって、ヒトが暴露する抗菌剤耐性菌が増加する可能性を排除できない。したがって、当該物質の有効性、抗菌剤耐性の発現及び環境負荷の可能性について十分な評価を行うために、食品業界によるデータ収集、並びに研究計画を奨励することが望ましい。そうしたデータの収集及び評価の間、その結果を待つ必要があり、それまでは委員会の当該提案を却下する必要があると理事会は考える。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州連合(EU)
情報源(報道) 欧州連合(EU)
URL http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=OJ:L:2009:042:0013:0015:EN:PDF