食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02800070107
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)食品安全・応用栄養センター(CVM)Sundlof長官によるサルモネラ食中毒アウトブレイクに関する議会証言
資料日付 2009年2月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)食品安全・応用栄養センター(CVM)のSundlof長官は2月5日、上院農業、栄養、林業委員会でサルモネラ食中毒アウトブレイクについて議会証言を行った。概要は以下のとおり。
1. はじめに
 通常の場合は、州及び地域の衛生当局と協働による疫学調査により、疾病管理予防センター(CDC)が食中毒アウトブレイクと関連すると思われる食品を特定した場合に、CDCはFDAに通知をする。その時点でFDAは疑いのある食品のエビデンスの強さを検討し、規制対応の適正レベルを決定する。
 今回の場合には、汚染の可能性のある食品を市場から排除する時間を短縮するため、特定の食品との強い関連性が得られる前にFDAは調査を開始した。
2. 疫学的調査
 1月7日、ピーナッツバターに加え、他の食品の可能性を調査したCDCの複数州の症例対象試験からの暫定情報から、ミネソタ州がサルモネラ属菌株を特定する前に、FDAはKing Nut Companyに最初に接触した。
 1月10日までに、患者と同じ菌株のSalmonella Typhimuriumがピーナッツバターから同定されていたが、開封された容器であったため、汚染源がPeanut Company of America (PCA)であるとは断定できなかった。
 1月19日、コネティカット州の試験で未開封のKing Nutピーナッツバター缶から、アウトブレイクにつながる同じ株のSalmonella Typhimuriumが同定された。これにより、ピーナッツバターの汚染源がPCAのBlakely工場であることが示された。
3. 工場立ち入り検査
 1月8日から開始し、1月27日に完了した。工場内で検出されたサルモネラ菌2株は、いずれもアウトブレイク株と同じではなかったが、FDA
,CDC
,州による調査の結果から、Blakely工場が今回のアウトブレイクの原因となった汚染食品の源であると確信した。州による未開封最終製品のサンプリングと分析から、PCAがBlakely工場からアウトブレイク株に汚染された製品を出荷したことが示唆されている。
 さらに、2007年及び2008年にサルモネラ陽性の製品が出荷されていたことが、記録から明らかになった。
4. 製品リコール
 最初のリコールは2009年1月10日、King Nut 及びPamell’sの商標で流通していたピーナッツバターで、1月13日にはPCAが2008年7月1日以降に製造したピーナッツバター・ピーナッツペーストをリコールした。1月16日、PCAはリコール対象を2008年8月8日以降製造のピーナッツバター、9月26日以降製造のピーナッツペーストに拡大。
 1月28日、PCAはリコール対象を、Blakely工場で2007年1月1日以降に製造されたドライローストピーナッツ、オイルローストピーナッツ、ピーナッツ粒、ピーナッツ・ミールなどの全てのピーナッツ製品へと拡大した。
 PCAのBlakely工場以外で汚染が発生したとの証拠は得ていない。
5. 消費者への助言 
 省略
6. 製品製造者・流通業者
 製造者・流通業者に対しては、PCA由来のピーナッツ或いはピーナッツ製品を含んでいるかどうかの消費者に対する情報提供を要請している。FDAは詳細な調査を継続すると同時に、製品が海外へも流通していることが確認されたことから諸外国の規制当局に対し通知を行う。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国(CFSAN)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL http://www.fda.gov/ola/2009/salmonella020509.html