食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02780510149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、ルテインの乳幼児向け特定栄養食品用途の安全性、生物学的利用能及び適合性に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2008年11月14日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は11月14日、ルテイン(Lutein)の乳児及び幼児向け特定栄養食品用途の安全性、生物学的利用能及び適合性に関する科学的意見書(24ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 1. EFSAの科学パネル(NDAパネル)は、乳児(訳注:生後12ヶ月未満、指令2006/141/EC)及び幼児(訳注:1~3歳、同)向け特定栄養食品にルテインを使用することの安全性、生物学的利用能及び適合性について欧州委員会(EC)から諮問された。ルテインは、自然界に分布するキサントフィル及びオキシカロテノイドである。カロテノイドは、光合成を行う植物及び微生物によって主に合成され、ルテインは最も大量に存在する物質のひとつである。 2. 本申請におけるルテインとは、乾燥マリーゴールドの花弁からヘキサン抽出したオレオレジンの鹸化で得た「精製ルテイン」をさしている。当該加工工程に化学的な合成は介在しない。市販食材の「液状ルテイン20%入りべにばな油(FloraGLO Lutein 20 % liquid in safflower oil)」は、食用トリグリセリド油に懸濁した「精製ルテイン」から作られ、ルテインを20%以上、ゼアキサンチンを0.8%以上含有する。当該申請者は、ルテインが乳児及び1~3歳児の眼に対し特別に重要な意味を持つとの理由で、乳児用調製食品及び乳幼児用栄養補給調製食品へのルテイン添加を求めている。申請者はさらに、ルテインを早い時期に摂取すれば、成長後に眼に恩恵がもたらされる可能性を示唆する。 3. ルテインは現在、乳児用調製食品及び乳幼児用栄養補給調整食品には意図的に添加されていないと申請者は指摘する。このことが、母乳育ちの乳児の血漿及び眼のルテイン濃度が、調製乳育ちの乳児より高い説明になるという。申請者は、乳児用調製食品にルテインを250~300μg/L添加することを求めている。この濃度は、母乳中のルテイン成分及び乳児用調製食品におけるルテインの生物学的利用能に関する文献データに従って選択された。申請者は、乳幼児用栄養補給調整食品にルテインを500μg/L添加することを求めている。この濃度は、こうしたルテイン添加調製食品の摂取が果物及び野菜の摂取不足の離乳期の乳児及び1~3歳児の食事療法に大きく寄与することを目的に選択された。 4. NDAパネルは、提出された情報において、食材の天然成分によって設定されたレベルでも、或いは申請者が求めた低い天然ルテイン成分(約20μg/L以下)を乳児用調製食品に用いる使用レベル(添加ルテイン濃度250μg/L)でも、乳児用調製食品中のルテインの安全性に関する懸念はないと考える。提出された試験に基づき、NDAパネルは、Flora GLO由来のルテインは乳児用調製食品において生物学的利用能を有すると結論する。乳幼児用栄養補給調製食品に関するデータは提出されていないが、乳児用調製食品における当該ルテインの生物学的利用能と変わらないと考えて差し支えない。 5.NDAパネルは、ルテインの使用要件、栄養素参照量、推奨摂取量のいずれも設定されていないことに留意する。乳児用調製食品及び乳幼児用栄養補給調製食品へのルテイン添加が眼の機能及び眼の発達に即効性あるいは遅効性の便益をもたらすことは、入手できるデータによっては裏付けられないとNDAパネルは考える。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/Scientific_Opinion/nda_op_ej823_lutein_en ,0.pdf?ssbinary=true |