食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02770440149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、サプリメントにフッ化物源として添加するフッ化カルシウムに関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2008年12月17日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は12月17日、欧州委員会(EC)の諮問を受けて、サプリメントにフッ化物源として栄養目的で添加するフッ化カルシウム(Calcium fluoride)の安全性、並びにフッ化カルシウム由来のフッ化物の生物学的利用能に関する科学的意見書(15ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 1. 本意見書において検討された毒性データのほとんどは、フッ化ナトリウムのような溶けやすい形態のフッ化物に対する暴露に関するものである。これらの毒性データの評価から導き出された結論によって、フッ化物のヒトへの暴露に遺伝毒性及び発がん性に関する懸念はないことが示された。欧州で設定されているフッ化物の許容上限摂取量は、1~3歳児で1.5mg/日、4~8歳児で2.5mg/日、9~15歳児で1.5mg/日、及び成人(15歳以上)で7mg/日である。フッ化カルシウムは等価の投与量において可溶性フッ化物より低い毒性を示すことがフッ化カルシウムの毒性に関する限られた文献によって示唆されている。 2. 提案された補給量では、約1mg/日のフッ化カルシウム(約0.5mg/日のフッ化物に相当)をサプリメントに添加することが予見される。しかし、フッ化カルシウムは溶解度が低く、生物学的利用能も低いという報告があり、フッ化カルシウム補給に由来する実際のフッ化物暴露は、規定に従った一日摂取量(0.25mg フッ化物/日)のせいぜい半分程度とみられる。本供給源由来のカルシウム量の一日暴露量は極めて低く、安全性に関する懸念はない。 3. 予見されるフッ化カルシウム補給によって、欧州の様々な母集団に設定されているフッ化物の許容上限摂取量を超えることはないとEFSAの科学パネル(NDAパネル)は認識した。さらに、入手可能な全フッ化物に対する成人の利用可能な推定一日暴露量に本フッ化カルシウム補給が寄与する可能性を加味しても、成人母集団及び8歳を超す小児母集団に対する各許容上限摂取量を超えない。NDAパネルは、提案された用量でフッ化カルシウムをサプリメントとして使用することに、これらの母集団の安全性に関する懸念はないと結論づけた。 4. しかし、NDAパネルは、食品及び飲料水由来の全推定食事経由暴露量にフッ化カルシウム補給が寄与する可能性によって、食事経由暴露量が、欧州の1~3歳及び4~8歳の小児に設定されている許容上限摂取量の値に達しうるまたは超えうることを、1つの暴露シナリオ(飲料水へのフッ化物添加を1mg/Lと想定)が示唆することに留意した。 5. NDAパネルは、サプリメント及び食事に由来するフッ化物への複合暴露量が、欧州で設定されているフッ化物の許容上限摂取量を超えないという前提において、サプリメントとしてフッ化カルシウムを使用することに安全性上の懸念はないと結論づけた。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/Scientific_Opinion/ans_ej882_Calcium_fluoride_op_en.pdf?ssbinary=true |