食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02770090149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価86:脂肪族及び芳香族アミン、アミド類に関する科学パネルの意見書を公表
資料日付 2008年11月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月28日、香料グループ評価86:脂肪族及び芳香族アミン、アミド類に関する科学パネルの意見書(46ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. AFC科学パネルは、JECFAが評価した35の脂肪族及び芳香族アミン、アミド類を香料グループ評価86として評価することとした。
2. 35物質の内、28物質についてはJECFAの評価手順に同意した。
3. N
,N-ジメチルフェネチルアミン(FL-no.11.014)等5物質についてJECFAは、B4ステップで(訳注:B4:安全性マージンを十分にとれるだけのNOELが存在するかで判断するステップ)結論を出しているが、パネルはこれらのNOAELを設定するに適切な文献がないため、追加データが必要であると結論を出した。
4. ブチルアミドに関しては、遺伝毒性及び発がん性において懸念があるとして、評価を留保した。
5. フェネチルアミン(FL-no.11.006)等2物質については、米国の生産データから推定したMaximised Survey-derived Daily Intake (MSDI)が推定されているため、追加データが必要であるとした。
6. 使用量の情報が得られた各構造クラスの22物質の modified Theoretical Added Maximum Daily Intake (mTAMDI)を計算し、以下の結果が得られた。
(1)構造クラスⅠの12物質の内の11物質の推定摂取量は340μg/人/日で、構造クラスⅠにおける懸念を引き起こす閾値(1
,800μg/人/日)を下回り、1物質の推定摂取量が閾値を超えていた(15
,000μg/人/日)。
(2)構造クラスⅡの5物質の内の4物質の推定摂取量は200~340μg/人/日で、構造クラスⅡにおける懸念を引き起こす閾値(540μg/人/日)を下回り、1物質の推定摂取量が閾値を超えていた(600μg/人/日)。
(3)構造クラスⅢの5物質の推定摂取量は200~1
,900μg/人/日で、クラスⅢにおける懸念を引き起こす閾値(90μg/人/日)を超えていた。
7. 評価を行った当該香料物質の結果を商業製品に適用するには、成分規格が必要であるが、5物質に関しては、立体異性体の構成、混合物の組成、溶解性、同定法等の情報が欠けている。  
8. 上記の結果から、パネルは11物質については成分規格に関する情報が一部欠けていること、またはmTAMDIによる推定摂取量が該当する構造クラスの閾値を超えている等の理由から結論を留保し、残り23物質についてはJECFAがMSDIを用いて出した「香料として使用した場合の摂取量では、安全性に懸念が生じることはない」という結論に同意した。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/Scientific_Opinion/afc_op_ej745_fge86_aliphatic_and_aromatic_amines_%20and_amides_en.pdf?ssbinary=true