食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02750190149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分リン化カルシウムのリスク評価のピアレビューに関する結論を公表 |
資料日付 | 2008年10月22日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は10月22日、農薬有効成分リン化カルシウムのリスク評価のピアレビューに関する結論(59ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 哺乳動物における毒性は、多くの試験を用いて評価した。リン化カルシウムは、湿気と接触すると、分解して水酸化カルシウム及び毒性学的に活性でリン化カルシウムの哺乳動物における毒性評価に関連する成分であるホスフィンを生じる。ホスフィンは、胃腸管及び肺から急速に吸収され、広範囲に均一に体内に分布するが、蓄積性の可能性はなく、呼気又は尿中に次亜リン酸塩又はリン酸塩の形で排出される。 リン化カルシウムは経口及び吸入経路からの暴露で毒性が強く、経皮暴露でも有害である。皮膚への刺激性及び眼への強い刺激性を示すが、皮膚への感作性はなかった。 ホスフィンを用いたラットによる90日間の短期吸入投与試験において無毒性量1.1 mg/kg体重/日が求められた。(最大投与量である1.1 mg/kg体重/日において、悪影響は観察されなかった。) リン化カルシウムには、遺伝毒性は観察されなかった。ラットの2年間のホスフィン長期吸入試験においても、最大投与量である1.1mg/kgにおいても悪影響は観察されず、これを無毒性量とした。 マウスによる発がん性試験は、実施されず、当該物質の毒性に関する特性(低用量においても致死性があることが予想される)から必要なしとされた。 ラットを用いた吸入暴露による発達毒性に関しては、特に影響は観察されていない。他の試験等を総合的に判断して、母獣に生じた死亡率を基に1.9mg/kg体重/日の無毒性量が得られた。生殖毒性に関する影響評価は実施されず、当該物質の毒性に関する特性から影響はないと予想された。 リン化カルシウムの一日摂取許容量(ADI)及び許容作業者暴露量(AOEL)を0.030mg/kg体重/日に、急性参照用量(ARfD)を0.051 mg/kg 体重に設定した。これらに対応するホスフィンのADI及び許容作業者暴露量(AOEL)は0.011mg/kg体重/日、急性参照用量(ARfD)は0.019 mg/kg 体重となる。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/PRAPER_Conclusion/praper_concl_sr183_calcium%20phosphide_en_final.pdf?ssbinary=true |