食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02730410188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、遺伝子組換えAspergillus oryzae由来アスパラギナーゼの加工助剤としての使用認可申請について意見書を公表 |
資料日付 | 2008年12月15日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、L-アスパラギン及び炭水化物を含み120℃以上の温度で加熱するパン、シリアル製品及びフライドポテトなどの調製食品製造に遺伝子組換えAspergillus oryzae由来アスパラギナーゼを加工助剤として使用するための認可申請について厚生・連帯省保健総局(DGS)から諮問を受け、2008年10月6日付けで意見書を公表した。 1. 当該酵素に係る事項 この酵素はL-アスパラギナーゼ・アミドハイドロラーゼ(又はアスパラギナーゼ)である。 遊離還元糖存在下での120℃以上の加熱によりメイラード反応が進行し、アクリルアミドの主要前駆体である食品中のL-アスパラギンがアクリルアミドに変化する。この酵素製剤は120℃以上に加熱する調整食品中のL-アスパラギン含有レベル低減のために使用するものである。 2. 生産株 Aspergillus oryzaeは長年食品酵素製剤として生産に使用されており、元株は非病原性で無毒ある。酵素製剤の生産株はAspergillus oryzae pCaHj621/BECh2#10で、安定している。 3. 安全データ ラットの90日間経口亜慢性毒性試験でNOAELを10ml/kg体重/日(880mg有機固形物量総量/kg体重/日)と設定した。 サルモネラ属菌とE.Coliを使ったエームス試験では本酵素製剤の存在下でも復帰突然変異体数の増加はなく、変異原性はない。 培養ヒト末梢リンパ球を使った染色体異常試験では、酵素製剤による染色体切断誘発はみられなかった。 バジェット法(la methode de Budget)による計算で求めた安全に係る比率(90日毒性試験で設定されたNOAELを給餌に含まれている酵素最大推定摂取量で割った値)は2 ,500であった。 4. 最終製品中の酵素製剤運命 アスパラギナーゼは、120℃以上の温度で食品を加熱することで不可逆的に不活化される。アスパラギナーゼの配列と毒性及びアレルギー誘発性配列との同一性調査では、この酵素には潜在的な毒性もアレルギー誘発性もなかった。 5. 結論 AFSSAは、遺伝子組換えAspergillus oryzae (pCaHj621/BECh2#10)由来アスパラギナーゼをL-アスパラギン及び炭水化物を含み120℃以上の温度で加熱するパン、シリアル製品、フライドポテトなどの調整食品に使用しても申請者の申告使用条件であれば消費者に健康リスクは生じないと思量する。AFSSAはこの申請に肯定的意見を付すものである。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/BIOT2008sa0215.pdf |