食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02720170149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分スルコトリオンのリスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2008年10月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月16日、農薬有効成分スルコトリオンのリスク評価のピアレビューに関する結論(86ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 哺乳動物におけるにおける代謝試験において、経口投与により急速かつ完全に吸収された後、排出される。組織にはあまり分布せず、代謝も限定されている。スルコトリオンは低い経口、経皮及び吸気急性毒性を示す。眼及び皮膚への刺激性はないが、Magnusson and Kligman試験において高い感作性を示すため、R43「皮膚接触により感作を生じる可能性がある」への分類が提案されている。
 スルコトリオンはチロシン代謝の鍵となる酵素である4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する。
 雄のラットにおける短期及び長期試験において、肝臓及び腎臓重量への影響が観察され、これをもとに90日のラット試験における無毒性量を3.3 mg/kg 体重/日とした。同様に2年間のラット試験において無毒性量0.04mg/kg 体重/日のみが設定された。遺伝毒性試験においては、異なった結果が出ており、相関性の高さ及び証拠の重要度から判断して、スルコトリオンはin vivoにおいて遺伝毒性はないと結論を出した。発がん性に関しても、可能性はないとした。 
 繁殖試験において、母獣に見られない尿路異常が、産子に見られたことから、「有害:出生前の子どもに害を与える可能性」への分類を提案された。この結果から母獣への無毒性量は0.06 mg/kg 体重/日、産子への無毒性量は0.6 mg/kg 体重/日と設定した。ラット又はウサギへのスルコトリオンの経口給餌では、発達毒性は観察されず、神経毒性への関連性も観察されなかった。主要な代謝物であるCMBAについては、スルコトリオン自体よりも毒性が低く、0.2mg mg/kg 体重/日の一日摂取許容量(ADI)が設定された。
 スルコトリオンのADIを、0.0004 mg/kg 体重/日とし、許容作業者暴露量(AOEL)を、0.0006 mg/kg 体重/日と設定したが、急性参照用量(ARfD)は設定されなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/PRAPER_Conclusion/praper_concl_sr150_sulcotrione_en_final
,0.pdf?ssbinary=true