食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02690610208 |
タイトル | 豪州・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)、2008年春季号の「食品サーベイランスニュース」を公表 |
資料日付 | 2008年11月13日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 豪州・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は、2008年春季号の食品サーベイランスニュース (Food Surveillance News)」を公表した。今季号の主要項目は下記のとおり。 1. 調査によると、乾燥あんずにおける亜硫酸塩の含有量は、2003年以降減少している。 現行の豪州・ニュージーランド食品基準コードでは、亜硫酸塩はワイン、果実リキュール(cordial)、乾燥果実並びに野菜、また粉砕肉製品(comminuted meat product)への添加物としての使用が認められている。FSANZは2003年以降、食品における亜硫酸塩の含有量について調査を行って来た。その結果、特に乾燥あんずの摂取が子供に対し亜硫酸塩の推定食事暴露の大きな要因となっていることが判明、食品基準コードにおける亜硫酸の最大許容値 (Maximum Permitted Level: MPL)改正の検討に繋がった。 トルコからの輸入品が増加したために、2003年以降、国内で販売されている乾燥あんずにおける亜硫酸塩のレベルに変化が見られるとする業界からの通知を受け、FSANZは、2008年の調査のために首都特別地域(ACT)及びニュー・サウス・ウエールズ州で合計120サンプルを収集し、ブリスベーンの研究所に分析を委託した。収集されたサンプルは、トルコ産乾燥あんず(50%)、非トルコ産(豪州国産及び他の輸入品)乾燥あんず(33%)、またあんずを含む製品(17%)となっていた。 今回の調査では、トルコ産また非トルコ産あんずとも亜硫酸塩の平均含有量では類似していたが、濃度分布はトルコ産の方がより広い範囲にわたっていた。あんずを含む製品については、亜硫酸塩の平均濃度は乾燥あんずの平均濃度の約3分の1という低いレベルにあった。いずれの製品の含有量も食品基準コードで定められている3000mg/kgというMPLより低かった。今次調査における亜硫酸塩の平均濃度は、前回の「第21回豪州トータルダイエットスタディ(ATDS)」と比較し約25%の減少を示し、2003年以降減少しているとする業界の認識とも一致している。 2 FSANZはアルミニウムの食事暴露レベルに関する国際的意見を検討 最近、アルミニウムの食事暴露量についてJECFA、EFSA、カナダ保健省など国際機関や各国政府機関の関心の対象となっている。FSANZとしても、国際的な動向、特にJECFA並びにEFSAの評価結果に関し、継続して注視している。FSANZは、食品供給におけるアルミニウムのレベルについてしっかりしたデータが必要との意見を支持する観点から、現在進行中の「第23回豪州ATDS」でアルミニウムを評価対象金属に加えた。 3. 「グルテン・フリー」と表示された食品におけるグルテンの存在に関する調査 2007年、ニュー・サウス・ウェールズ州食品局(New Sauth Wales Food Authority: NSWFA)は、「グルテン・フリー」と表示されている合計211種の店頭販売食品について調査を実施した。その結果、内容表示の順守状況が高レベルであることが判明した。調査の対象となった211種の「グルテン・フリー」製品サンプルの95.3%には検出可能なグルテンは含有されていなかった。10サンプルについては、4ppmから160ppmのグルテンが含まれていた。100ppm以上のグルテンが検出された製品については、製造者が自発的にリコールを行った。 4. 2006年における食品媒介疾病のアウトブレイクの概要 OzFoodNet(保健・高齢化省が各州・準州保健当局との協力で運営している食品媒介疾病サーベイランス体制)では、2006年において115件の確認もしくは疑い症例が記録された。これらのアウトブレイクにより計1 ,522人の患者が発生し、146人が病院に収容された。アウトブレイクで最多の病原体はサルモネラ属菌で、36%(41件/115件)を占めていた。サルモネラ属菌によるアウトブレイクの中では、Salmonella Typhimuriumが61%(25/41)と半数以上を超えていた。食品媒介疾病アウトブレイクの発生場所については、レストランが41%(47/115)、また個人の住居が13%(15/115)で最多となっていた。シガテラ毒汚染の魚及びサルモネラ属菌汚染の生鮮果実並びに野菜等の第一次生産物によるアウトブレイクが10件あった。疾病の媒介食品で最多のものは、卵及び卵を含む食品で14%(16/115)を占めていた。2番目の食品は魚で11%(13/115)となっていた。2001年から2007年まで豪州では輸入食品に関連したアウトブレイクが14件あり、その発生源には海産物及び生鮮食品が含まれていた。 |
地域 | 大洋州 |
国・地方 | 豪州 |
情報源(公的機関) | 豪州・NZ食品安全庁(FSANZ) |
情報源(報道) | FSANZ |
URL | http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/foodsurveillancenewsletter/spring2008/index.cfm |