食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02690360188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、電子レンジ加熱でポリカーボネート製ほ乳瓶のビスフェノールAの調製乳への移行に関するリスク評価書を公表 |
資料日付 | 2008年11月13日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は2008年5月にポリカーボネート(PC)製ほ乳瓶を電子レンジで加熱した時に食品に移行するビスフェノールA(BPA)の量を評価するよう食品総局(DGAl)の諮問を受け2008年11月13日付けで意見書を公表した。AFSSAの調査で電子レンジの加熱によって食品に移行するBPAの量はEFSAが2006年にリスク評価を実施して定めた規制値を大幅に下回っていることが判明した。従って、通常の使用条件では電子レンジで加熱する可能性がある容器材料の使用について特段の予防措置を設定する必要性はないと結論付けている。概要は下記のとおり。 BPAの毒性は様々な国際機関によって評価が実施され、この問題については多数の研究成果、科学論文が公表されている。2006年、EFSAはBPAの毒性についての意見書で耐容一日摂取量(TDI) を0.05mg/kg体重/日に定めている。 この評価の中でEFSAは及び缶詰容器、PC製食器及び保存容器等と接触する食品中に移行するBPAによる、乳児を含む消費者への暴露について評価を行っている。 EFSAはこの評価で、BPAが食品に移行する最大量は50μg/Lで、これは実験で証明された数値を勘案すると非常に安全な数値であると考察している。この評価の結論は、全ての被験グループについてTDI の30%で、BPAの最大摂取量は毒性学的に受容可能な最大用量を大幅に下回っていることを示している。しかしながら、これ等の暴露評価には電子レンジ過熱によるBPAの食品への潜在的移行量については考察していない。 カナダ政府が硬質プラスチック(製造にBPAを使用しているポリカーボネート)製ほ乳瓶を禁止する意向を表明したことに関して、AFSSAはDGAlから次の諮問を受けた。 1. 電子レンジによるPC製ほ乳瓶の加熱によって食品に移行するBPAの定量 2. 食品と接触する容器材料に含まれるBPAの使用条件変更の必要性、又は加熱して使用する可能性がある容器材料について使用上の特別な予防策を検討する必要性 AFSSAの文献調査では、実際の使用条件で電子レンジでPC製ほ乳瓶の内容物を加熱処理した場合(加熱時間は10分以内)に食品に移行するBPAの量は微量で、EFSAが暴露計算に使用した最大移行量を大幅に下回っていることが示された。 AFSSAによる文献調査の見直しで、水の硬度や容器の微量の水がPC製容器からのBPA溶出の助長要因であることが分かったが、この要因による移行量はEFSAが設定した最大値を大幅に下回るものである。 EFSAの2006年の意見書の結論は、PC製ほ乳瓶を電子レンジで加熱した特殊なケースにも適用できるもので、特別な使用条件を定める必要はないとした。 「電子レンジで加熱するPC製ほ乳瓶のBPAの食品への移行に関する2008年10月24日付AFSSA意見書」は以下のURLから入手可能。 http://www.afssa.fr/Documents/MCDA2008sa0141.pdf 「ほ乳瓶による乳調製と保存」と題する消費者向け資料は以下のURLから入手可能。 http://www.afssa.fr/PN6B01.htm |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/PM9100C301.htm |