食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02660170149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価12改訂1:化学物質グループ7の飽和又は不飽和脂環式第1級アルコール類、アルデヒド類及びエステル類に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2008年8月28日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は8月28日、加盟国において食品に使用されている化学的に同定された香料物質のうち、香料グループ評価12の中で飽和又は不飽和脂環式第1級アルコール類、アルデヒド類及びエステル類の7香料物質について評価した科学パネルによる科学的意見書(41ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 1. 当該パネルは、委員会規則No1565/2000にある安全性評価手順(JECFA手順)を用いて、香料グループ評価26改訂1において7種の香料物質(脂環式第1級エステル 2種類、アルコール2種類及びアルデヒド3種類)を評価するよう依頼をうけた。当該香料物質7種は構造クラスIに分類される。このうち香料物質3種は、精油に含まれていることが報告されている。 2. 香料物質の報告された年間製造量に基づく標準MSDI法の推定によると、本グループの当該7香料物質の欧州における摂取量は0.011~0.58 μg/人/日であり、構造クラスIの物質の懸念を引き起こす閾値(1 ,800μg/人/日)を下回っている。当該香料物質は、香料物質としての推定摂取量において、無毒な物質に代謝されるとみられる。当該香料物質又はその構造的類縁物質に関する知見が欠如しているため、本グループの香料物質について遺伝毒性の可能性を評価できない。しかし、このことは、当該香料物質群のJECFA手順を用いた評価を妨げるものではない。当該7香料物質が、香料物質としての用途から生じる標準MSDI法に基づく推定摂取量のレベルにおいて、安全性の懸念を生じさせることはないと考えられる。 3. 標準摂取量と高摂取量を計算するmTAMDI法に基づくと、構造クラスIの当該香料物質7種の推定摂取量は1 ,600~3 ,900μg/人/日であった。このうち4香料物質の推定摂取量は、構造クラスIの物質の懸念を引き起こす閾値1 ,800μg/人/日を超えた。このため、本意見書で考察した香料物質7種のうち4種のmTAMDI法による推定摂取量は、当該香料物質が属する構造クラスの関連閾値(relevant threshold)を超えた。したがって、これら4種の物質(2-Cyclohexylethan-1-ol、Myrtanol、Cyclogeranyl acetate及びMyrtanyl acetate)には、信頼性のより高いデータが必要である。そうした追加データに基づき、JECFA手順の方法に沿って、これらの香料物質を再考察することが望ましい。この手順の後に、追加の毒性学的データが必要になる可能性がある。mTAMDI法による推定摂取量が構造クラスIの懸念を引き起こす閾値を下回る物質3種についても、無毒の物質に代謝されるとみられる。 4. 当該評価が商業製品に適用できるか否かを決定するためには、入手できる成分規格を考察する必要がある。当該香料物質7種の商業製品について完全な純度基準及び同定検査法を含めた成分規格が提供されているが、4種の物質(Myrtanol、イソシクロシトラール(Isocyclocitral)、α‐メチルイオナール(alpha-Methyl ional)及びMyrtanyl acetate)の立体異性に関する情報及びイソシクロシトラールの融点が欠如している。したがって、追加情報が入手できるまで、当該商業製品の確定評価を行うことはできない。残る3物質(2-Cyclohexylethan-1-ol、4-(2 ,6 ,6-Trimethylcyclohexenyl)-2-methylbutanal及びCyclogeranyl acetate)については、MSDI法で推定された摂取量のレベルにおいて安全性の懸念はない。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/Scientific_Opinion/afc_op_ej791_FGE12%20rev1_op_en ,0.pdf?ssbinary=true |