食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02620320450 |
タイトル | Eurosurveillance:2008年6~7月のスロベニア沿岸地域における飲料水媒介の急性胃腸炎の集団発生 |
資料日付 | 2008年8月21日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Eurosurveillance (Volume 13 , Issue 34 , 21 August 2008)に掲載された「2008年6~7月のスロベニア沿岸地域における飲料水媒介の急性胃腸炎の集団発生」の概要は以下のとおり。 1. 2008年6月及び7月、スロベニアの地方都市Piranで少なくとも計408事例に及ぶ急性胃腸炎が集団発生した。Piranは人口17 ,400人で、アドリア海沿岸の観光地域に位置している。 2. 方法 (1)事例の発見及び糞便検体の研究所分析 感染症に関する法令では、スロベニアにおける急性胃腸炎の全症例及び感染症の集団発生は原因となった病原体と共に報告しなければならない。検体は、感染性胃腸炎の原因菌(サルモネラ属菌、赤痢菌、カンピロバクター、大腸菌及びエルシニア)、ウイルス(ロタウイルス、アデノウイルス、ノロウイルス)及び寄生虫について検査された。 (2)飲料水のリスク評価及び分析 影響地域(Piran)において、飲料水の給水システムのリスク評価及び飲料水の研究所検査が系統的に行われた。飲料水の試料は、大腸菌、大腸菌群、腸球菌、ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)及び22℃と37℃におけるコロニー総数について検査された。 (3)後向きコホート研究 当地では日帰り観光客が多く、Piranにおける正確な暴露者数を特定するのは不可能なため、Piranに居住する1 ,470世帯を調査対象にした。 3. 結果 (1)事例の発見及び糞便検体の研究所分析 当該集団発生に関連した可能性のある急性胃腸炎170事例が2008年8月1日までに保健機関に報告された。全事例が2008年6月25日~7月11日の間に発症した。報告された43事例(25.3%)の糞便検体を研究所で分析した。26検体が陰性で、17検体が陽性であった。 (2)飲料水のリスク評価及び分析 6月26日にPiran地域の給水システムから採取した飲料水の全試料が糞便に汚染されていることが判明した。検査された全細菌の数値が勧告上限値を超えていた。新しく敷設された給水システムに当該地域の給水システムを接続した6月23~24日の夜間に飲料水が汚染されたと考えられる。 (3)後向きコホート研究 2008年8月1日までに624人から回答済み質問票が回収され、そのうち408人(65.4%)が当該症例の定義に合致した。 4. 考察及び結論 集団発生の調査、後向きコホート調査及び飲料水試料と糞便検体の微生物学的分析の結果から、今回の集団発生の汚染源は地元の給水システムの汚染飲料水である可能性が最も高いと結論付けた。新たく接続するために、当該地域の給水システムを中断した6月23日~24日の夜間に飲料水は汚染されたとみられる。 当該記事のPDF版(3ページ)は以下のURLから入手可能。 http://www.eurosurveillance.org/images/dynamic/EE/V13N34/art18957.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | - |
情報源(報道) | Eurosurveillance |
URL | http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=18957 |