食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02560060149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、栄養補助食品を含む一般向け食品に添加するセレンの原料としてのセレン添加酵母に係る意見書(42ページ)を公表 |
資料日付 | 2008年7月9日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は、栄養補助食品を含む一般向け食品に添加するセレンの原料としてのセレン添加酵母(selenium-enriched yeast)の安全性及び生物学的利用に関する科学パネルの意見書(42ページ)を公表した。 セレンに関しては、2000 年に食品科学委員会(SCF)が耐容上限摂取量(tolerable upper intake level)に関する意見を発表している。今回の意見は、セレンそのものの安全性は対象としない。 通常、セレン強化酵母の中の主なセレンは、セレン含有アミノ酸であるセレノメチオニンで、総セレンの約 60~85%を占める。次いで多いのはセレノシステインで総セレンの 2~4%であり、無機セレン(IV)イオンは一般に 1%以下である。 セレン強化酵母は、市販されている乾燥形態のセレン含量が 2.5mg/g 以下の亜セレン酸ナトリウム(sodium selenite)をセレン源として用い、培養して作られる。酵母中の主要な有機セレン成分であるセレノメチオニンが総セレン量の 60~85%で、セレノシステインなど他の有機セレン化合物は 10%を超えない。無機セレン量は 1%以下であり、セレン強化酵母中の無機セレンは、安全上、問題とはならない。 有機セレンは、生物学的利用能が高いにもかかわらず、多くの動物実験で無機セレンより毒性が低いことが示されている。セレン強化酵母を用いた最近のさまざまな臨床研究では、セレン摂取量が最大 343μg/日、血中セレン濃度が 441μg/L で、4 年以上の間、毒性は見られていない。 食品サプリメントに添加されるセレン強化酵母の量は 30~200 mg で、セレンの量としては 50~200μg/日となる。特定の栄養目的の食品については、申請者の一人がセレンの摂取量を 50μg/日以下としているが、使用量に関する情報は限られている。 ヨーロッパ人のセレンの平均 1 日摂取量は 27~70μg/日と推定されており、肥料にセレンが添加されているフィンランドではもっと高い。食事からのセレンの平均摂取量を 30~70μg/日と仮定すると、100μg のセレンを含むサプリメントを摂取した場合は、1 日の総摂取量は 130~170μg/日になり、200μg のセレンを含むサプリメントを摂取した場合は 230~270μg/日になる。後者の場合、セレンの多い地域に住む人などセレンの高摂取群では、SCF が2000 年に設定した耐容上限摂取量を超える可能性がある。 AFC パネルは、申請されたセレン強化酵母のうち 5 種類については、含まれるセレン化合物のセレン含量や性質などについて十分な情報が提供されており、提案された摂取量で安全上の懸念はないと結論した。しかし、残りの 2 種類については情報が不十分であり、安全性について評価できないとした。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/Scientific_Opinion/afc_ej766_se-yeasts_op_en.pdf?ssbinary=true |