食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02550340188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、パン製品の表面殺菌に光パルスを使用することについての意見書を公表 |
資料日付 | 2008年7月22日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、パン製品の表面殺菌方法としての光パルス使用について、AFSSAによるデータ不足の指摘(2007年11月30日付AFSSA意見書)に対する提出データの評価について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受け、2008年6月2日付けで意見書を公表した。 1. AFSSAは先の意見書で、申請対象パン製品パルス照射直後及び消費期限(used-by date、UBD)後の測定データ、又もしUBDの測定データがない場合、申請対象パン製品のチオバルビツール酸反応物質(TBARS)量測定データ。さらに、実際の工場操業条件でのメイラード反応、最大フルエンスまたは最大照射回数における生成物の分析データ不足を理由に判断を保留していた。 2. 申請ではパン製品は、照射2回以上で総照射エネルギー量10J/cm2を越えない処理となるとしている。しかし、提出データでの分析テストや微生物テストでは、照射エネルギー量は0.92J/cm2から12J/cm2、照射回数は2回から12回と処理にバラツキがあった。テスト種別やマトリックスのタイプ別に照射のバラツキがあれば、実際の工業的操業条件を明確に設定できない。 3. TBARS指標値は食パンで測定しており、3回照射後に対照食パンと比較して統計的な有意差は存在しない。しかし、照射エネルギー量が不明でかつ申請書の他の対象パン製品についてデータ提出がない。 また、照射エネルギー量1.2J/cm2を2回照射した5種類のパンのアクリルアミド生成に関する分析結果の資料提出があり、対照パンに比べ有意なアクリルアミドの増加はなかった。なお、パンのたん白質成分に及ぼす影響についての分析結果が提出されていない。 4. 結論 再申請で提出された新分析結果から、油脂の実質的同等性及びアクリルアミド形成が無いことを立証できると思料される。しかしAFSSAは、申請者が実施したアクリルアミドの測定結果はアクリルアミド生成増加を示すものではないにせよ、これらの計測はパルス光照射処理がパン製品に含まれるたん白質に及ぼす影響を結論するには不十分であると考える。よってAFSSAはパン製品のたん白質成分の観点から対照製品とパルス光照射処理製品が実質的に同等であると立証することはできない。 分析テストや微生物学的テストを実施するために使用するパルス照射処理に相違があれば、最終的な工業的操業プロセスでの実際の条件を明確に立証できないことを付記する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/AAAT2007sa0399.pdf |