食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02540110107 |
タイトル | 米国食品安全・応用栄養センター(CFSAN)、缶詰食品の加熱不足並びにホットドッグソース及びさやいんげん缶詰のリコールに関する業界向け書簡を公表 |
資料日付 | 2008年7月23日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国食品安全・応用栄養センター(CFSAN)は2007年12月21日付の缶詰食品の加熱処理不足、並びにホットドッグソース及びさやいんげんの缶詰のリコールに関する低酸性缶詰食品業界向け書簡(Dear Colleague Letter)を公表した。概要は以下のとおり。 1. 本書簡は、加熱処理不足によるホットドッグチリソースやさやいんげんの缶詰のリコールに係るFDAの深刻な懸念について、低酸性缶詰食品(LACF)業界が認識を確かにすることを意図するものである。加熱処理不足缶詰食品の摂取は、ボツリヌス菌の生残、増殖、毒素産生による食中毒という深刻な公衆衛生上のリスクを生じる。 2. ホットドッグチリソースによるアウトブレイクでは、深刻な症状により入院加療者が発生した。製品の摂取時、外見上に加熱処理不足の明らかな徴候は見られず、異臭もなく、見た目は正常な製品であった。 3. 缶詰加工食品の科学原理は数十年前に確立され、FDAの缶詰食品規制は、過去に長い成功の歴史を持つ、科学に基づいた食品安全規制の1つである。低酸性缶詰食品を製造する工場は、現状に満足することなく、長時間かけて証明された科学原理を引き続き適用し、製造工程が完全にFDA規則に適合していることを確認しなければならない。その結果として消費者の疾病のリスクは低減する。 4. 低酸性缶詰食品による食中毒のアウトブレイクは稀である。しかしながら、発生した場合には公衆衛生及び経済的に重大な被害をもたらす。この問題に対処するために企業が直ちに取るべき対策として以下の事項が挙げられる。 (1) 全ての温度分布調査が最新のものであること、及び配管、蒸気供給、加圧殺菌機の排気装置或いは拡散装置(spreader)の構造の変更については、加圧殺菌機を使用する前に資格を有する製造責任者による調査を確認すること。 (2) 損傷の原因を徹底的に調査し、直ちに是正措置をとること。 (3) 規則に基づき熱処理機器を稼働させている企業及び製造責任者は、FDAの要求があれば、適正な書類と記録を直ちに提出すること。 (4) 加工偏差を徹底的に評価し、FDAによる立入り検査期間には要求に基づき評価記録を提出すること。 最近発生したアウトブレイク及びリコールに関与した企業は、FDAと協力して是正措置をとっている。 5. 企業に対しては、これを機会に工程をじっくりと再検討し、消費者に安全な製品を提供するため適正な対策をとるよう勧める。FDAはこれらを実現し、製品の安全性を強化するため企業と協働していく用意がある。 6. この書簡の送付に加え、FDAは現場検査官に対しLACF施設の定例検査に際して先に述べた予防対策に留意するよう指示をした。認可された条件から外れた操業が判明した施設については法的措置が取られることになり、製造継続にはFDAによる緊急許可の取得が義務づけられる旨留意されたい。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国(CFSAN) |
情報源(報道) | 米国食品安全・応用栄養センター(CFSAN) |
URL | http://www.cfsan.fda.gov/~comm/lacfltr.html |