食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02520370188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、チョウ目害虫抵抗性及び除草剤グルホシネート耐性とうもろこしBt11と除草剤グリホサート耐性とうもろこしGA21の掛け合わせ品種の種子及び製品の市場流通に関する意見書を公表 |
資料日付 | 2008年7月1日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、チョウ目害虫抵抗性、除草剤グルホシネート及び除草剤グリホサート耐性遺伝子組換えとうもろこしBt11とGA21の掛け合わせ品種の種子及び製品を輸入・加工及び食品・飼料として使用するための市場流通認可申請について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受け、2008年5月15日、意見書を公表した。 本とうもろこしは、遺伝子組換えとうもろこしBt11と遺伝子組換えとうもろこしGA21を従来の方法で掛け合わせたものである。 親系の遺伝子組換えとうもろこしBt11は、メイガ(European corn borer)とヨトウ(Mediterranean corn borer)に毒性を有するCry1Abたん白質をコードする遺伝子及びアンモニアグルホシネート除草剤耐性を付与するPATたん白質をコードする遺伝子を組み込んだものである。 もう一つの親系の遺伝子組換えとうもろこしGA21は、グリホサート耐性を付与するとうもろこし改変mEPSPSたん白質(5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸合成酵素)をコードする遺伝子を組み込んだものである。 Bt11xGA21の挿入遺伝子は、それぞれの親に挿入された遺伝子と一致し(サザンブロット分析)、導入された遺伝子の分子構造も親系と同じで、且つハイブリッド品種の核ゲノム中に一個複写されている。 Cry1Ab、PAT及びmEPSPSたん白質の発現はエライザ法で計測され、そのレベルは親系のそれと同等であった。 Bt11xGA21では、数代にわたり安定的に導入遺伝子が発現し(サザンブロット法)、目的たん白質が産生されていることが確認された。 その他の含有成分:水分、たん白質、脂質、糖質、灰分、総繊維、酸性及び中性界面活性剤に溶解する繊維、デンプン、ミネラル10種、ビタミン7種、アミノ酸18種、脂肪酸5種、二次代謝物7種及び栄養阻害因子についてはBt11xGA21と対照とうもろこしは実質的に同等であった。 親系のとうもろこしBt11の毒性については、90日間亜慢性毒性試験データは提出されていないが、文献調査より毒性がないことが確認されている。もう一方の親系のとうもろこしGA21については、ラットの90日間亜慢性毒性試験で毒性がないことが実証された。 Cry1Ab、PAT及びmEPSPSたん白質のアレルギー誘発性は、アレルゲンとして知られているたん白質のデータベース比較では同じアミノ酸配列のものはなく、酸性環境下でのペプシンによるたん白質分解に感受性があり約2分で消化され、またこれらのたん白質はN-グリコシル化していない。 鶏の栄養試験では対照とうもろこしと比べて体重増加、餌摂取量、飼料効果、生存率とも差はなかった。 従ってAFSSAは遺伝子組換えとうもろこしBt11及びGA21の組換え遺伝子を有するとうもろこしBt11xGA21とその製品は遺伝子組換えしていない対照とうもろこしと実質的に同等で、在来とうもろこしとその製品と同等レベルの衛生安全性があると思量する。 本意見書は遺伝子組換えとうもろこしBt11の認可更新申請(現在評価中)の評価に予断を与えるものではない。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/BIOT2008sa0041.pdf |