食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02510270188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、鉄分最大用量を超過する妊婦用鉄分サプリメントに関する安全評価意見書を公表
資料日付 2008年7月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、2006年5月9日付省令で認められた最大用量を超過する(14mgに替わって30mgにする)妊娠女性用鉄分サプリメントに関する安全評価について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受け、2008年5月6日付け意見書を公表した。
 一般的にAFSSAは、妊娠女性の栄養必要量が多様で、バランスの取れた食品で達成され、また特定の状況下で必要となる妊娠女性の栄養補強が個別のリスク要因に従って保健専門家(医者、助産婦)の助言や検査に委ねられるものと思料する。特に、2007年2月5日付け意見書及び2007年2月12日付け意見書において、以下を示唆している。
・ 妊娠女性に体系的に鉄分を補給することに対する正当な裏づけがない(フランス産婦人科医会(CNGOF) 1997年、フランス高等保健機構(HAS)2005年)。
・ 鉄分不足による貧血がある場合のみ、医薬用鉄分サプリメントを妊娠女性に処方する。
・ 保健・医療従事者が検査を行い、その結果により鉄分不足による貧血かどうかを診断する。
・ 鉄分不足による貧血でない場合には、高用量の鉄分補給はリスクを伴う。即ち、ヘンモグロビン値が14g/dLを超えた場合、鉄酸化作用への影響(effet oxydant du fer)、胎児の栄養障害性発育不全などのリスクがある。
・ 鉄分補給は、感受性の高い女性に過剰摂取リスクを生ずる(妊娠糖尿病、妊娠中毒痙攣、またニコチン中毒の場合では酸化ストレス暴露による重大リスクがある)(フランス小児科医会(SFP)、栄養委員会1995年、Favier et Hininger-Favier、2004年)
 従って、AFSSAは、サプリメントで妊娠女性が鉄分の最大許容量を超過して摂取する(14mgに替わって30mgにする)ことは正当化されないばかりか、感受性の高い女性に鉄分過剰摂取リスク、特に酸化亢進や胎児の栄養障害性発育不全を惹起するものと結論する。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Documents/NUT2008sa0006.pdf