食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02490260149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、栄養補助食品合成ゼアキサンチンの安全性に関する科学パネルの意見書を公表
資料日付 2008年6月26日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は、栄養補助食品合成ゼアキサンチンの安全性に関する科学パネルの意見書を公表した。
 ゼアキサンチンはルテインに次いで、食事中に最も一般的に含まれているキサントフィルであり、主に、黄/オレンジ/赤色のフルーツ、キャベツなどの緑色野菜や卵黄にも含まれている。合成ゼアキサンチンは必須な栄養素ではなく、プロビタミンA活性も持たない。
 ヒトにおけるゼアキサンチンの生体内利用効率は多様で、個人的な要素などによって決まる可能性がある。申請者のデータによれば、食品中のゼアキサンチンの生体内利用効率は一般的に極めて低いと見られる。健康なヒトを対象にした実験では、最大20mg/日のゼアキサンチンを摂取しても、他の一般的なカロテノイドの血漿濃度に影響を与えなかったが、30mg/日では目の網膜斑紋(macula of eye)にゼアキサンチンの蓄積が見られた。
 EUでは、食事を通じたゼアキサンチンの平均的摂取量は0.2~0.9mg/日と推定されているが、ゼアキサンチンを多く含む野菜や果物を大量に消費した場合、1.8mg/日に達することがある(95パーセンタイル値)。申請者は、最大20mg/人/日の合成ゼアキサンチンを含む栄養補助食品を提案している。これは、自然の食品から大人が平均的に摂取する量の最大100倍のゼアキサンチンを摂取することになる。
 ラットやウサギを対象にした毒性試験では、母体毒性、胎児毒性、催奇形性及び遺伝毒性の影響は見られなかった。慢性毒性及び発がん性に関する試験は行われなかった。また、健康なヒトを対象に行った実験では、4~6ヶ月間、1日10~30mgのゼアキサンチンを摂取しても悪影響は報告されていない。
 栄養補助食品として提案されている最大20mg/人/日の合成ゼアキサンチンの使用水準は、大人の摂取量の最大100倍に至る可能性があるが、この水準は、JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)によって設定されているルテイン及び合成ゼアキサンチンのADI(0~2mg/kg体重)の範囲内にある。しかし、科学パネルは、合成ゼアキサンチンに関する毒性データが不十分であるため、ADIを導くことはできないと考えている。また、科学パネルは既存データに基づき、栄養補助食品として提案されている最大20mg/人/日という量のゼアキサンチンの安全性を確立できないという結論に至った。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/EFSA/Scientific_Opinion/nda_op_ej728_synthetic%20zeaxanthin_en
,0.pdf