食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02460380160 |
タイトル | 英国食品基準庁(FSA)、クローン動物由来食品に関する英国国民の世論調査を公表 |
資料日付 | 2008年6月5日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国食品基準庁(FSA)は、動物のクローニング並びにクローン動物とその後代及びそれらの製品(乳・卵等)のフードチェーン参入をめぐる英国国民の世論調査結果を公表した(146ページ)。企業からクローン動物由来食品の販売認可申請を受ける前に、同庁が先行的に全国的な調査を実施したもの。主な判明事項は以下のとおり。 ・ 現行の飼養規範との関係で考察すると、動物クローニングに対する調査対象者の見方は他の生殖補助技術とは大きくかけ離れている。 ・ クローニング処理に対する知識・理解度は調査対象者により当初まちまちであったが、「どのように行われるか」よりも「なぜ行うのか」と「結果はどうか」に主な関心があった。 ・ 調査対象者には消費者にとっての具体的な便益が見えにくく、バイテク企業、畜産業者、農家、食品小売業者の金銭的な動機への警戒感が見られた。 ・ 現在の体細胞核移植の効率の悪さを知り、 調査対象者は技術が動物愛護に及ぼす影響に警戒感を持ち、これがクローン動物由来食品を受け入れたくない大きな要因となった。また技術の行方と、人間にこのような道を追求する権利があるのかといった倫理的な懸念も提起された。 ・ 調査対象者にはクローニングの結果、安全でない食品ができるとの警戒感があったが、流産・奇形・短命の比率が高い事実を知ったことが一部関係している。 ・ クローニングで新しい病気が発生したり食品にも有害な影響が及んだりするのではないか、予見できない将来のある時点にならなければ健康への影響が明らかにならないのではないかと恐れている。 ・ 規制当局が用いる食品安全評価の技法と国民が必要と考える認識との間に大きなギャップがある。 ・ クローン動物とその後代に由来する食品のフードチェーン参入に際しては、消費者の信頼を得るため全行程を管理する規則を策定し、当該規則のモニタリング・施行・透明性を確保すべきである。またクローン動物とその後代についてはフードチェーン全般を通じてトレーサビリティーを確保すると共に、消費者がインフォームドチョイスを行えるようにラベル表示を実施すべきである。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国食品基準庁(FSA) |
情報源(報道) | 英国食品基準庁(FSA) |
URL | http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2008/jun/clone |