食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02420230149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、トマト由来リコピンオレオレジンの安全性に関する科学パネルの意見書を公表
資料日付 2008年5月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は、トマト由来リコピンオレオレジンの新開発食品としての安全性に関する科学パネルの意見書を公表した。
 当該リコピンオレオレジンは高リコピン系統から選抜された非遺伝子組換え品種の完熟トマト果肉から抽出され、5~15%のリコピンを含み、純度基準や加工方法などは認可済み着色料リコピン(E160d)に則っている。
 申請者は、リコピンオレオレジンを食品原料として使用するよう提案し、食品1回あたりのリコピンの摂取量は、約2mgで設計されているとしている。また、リコピンの主な摂取源は、通常の食事、サプリメント、提案されているリコピン強化食品及び食品着色料であると考えられる。これまでに公表された意見書では、食事からのリコピン摂取量は平均で0.5~5mg/日、最大でも8mg/日と推定されているが、果物や野菜、特にトマトを大量に消費するとしばしば20mg/日以上になることが報告されている。
 申請者によれば、サプリメントに使用されているリコピンの量は5~15mg/日であり、申請された6種類の食品群からリコピンを摂取すれば、さらに12mg/日のリコピンを追加摂取することになるという。最近発表された科学パネルの意見書では、食品着色料としてのリコピンへの暴露量は平均で2~6mg、最大でも23mgとなっており、食品とともに摂取すると最大で43mgに上る可能性があることは排除できない。
 新開発食品として使用が提案されている量のリコピンを摂取した場合、リコピンの摂取量は体重60kgのヒトで平均0.24~0.38mg/kg体重/日、最大で0.77~1.17mg/kg体重/日となり、特に後者では科学パネルが設定したADI(0.5mg/kg体重/日)を大幅に超過することになる。トマト由来リコピンオレオレジンは、他の認可済みのもの由来のリコピンと同様に安全であると考えられている。また、トマトオレオレジン及びその他全ての摂取源からのリコピンの平均的な摂取では上記ADIを下回るが、様々なリコピン摂取源(天然の食品、リコピン強化食品、サプリメント、着色料)があることを考慮すると、リコピンを含む製品の一部の使用者では、ADIを超過する可能性があると結論した。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/EFSA/Scientific_Opinion/nda_op_ej675_tomato_oleoresin_lycopene_en.pdf