食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02420190106 |
タイトル | 米国食品安全検査局(FSIS)、米国産牛肉の安全性に関するRaymond農務次官の声明を公表 |
資料日付 | 2008年5月4日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国食品安全検査局(FSIS)は5月4日付で米国産牛肉の安全性に関するRaymond農務次官の声明を公表した。概要は以下のとおり。 1. 現在の韓国政府との牛肉協定は、韓国消費者の食品安全と健康への懸念に対応したものであると米国政府は考えている。何らかの食品安全上の懸念が確認された場合には、我が国の処理施設の立ち入り検査と米国農務省(USDA)検査官との共同作業を行う権利を韓国政府に与えている。世界の専門家が米国の予防措置及び食品安全対策を評価した後、1年前にOIEは米国をBSEの「管理されたリスク」国と指定した。 韓国向け輸出要件は科学技術面、米国の要件、OIEの要求と一致しており、何らかの食品安全上の懸念が見つかった場合には、十分な調査の上、USDAにより直ちに修正される。 2. 国内外の全ての消費者に対し、米国産牛肉は世界で最も安全であると断言したい。安全性確保のため、FSISは9 ,000人の職員を雇用、内7 ,800人はフルタイムで全国の6 ,200箇所の処理場で公衆衛生保護業務に従事している。検査官はと畜作業に常に立会い、全ての生体及びと体を観察しなければならない。更に毎日全ての加工施設の全シフトに立ち会う。FSISの確認検査プログラムでは、食肉、家きん肉、加工卵製品のサンプルを抜き取り、微生物検査を行う。BSE対策としては安全保護対策を実施している。 3. SRMの除去、分別、廃棄など安全性と製品の健全性確保のため、USDA検査官の常駐なしに、と畜施設はと畜できない。2005年のハーバードリスク評価によると、SRMの除去だけで、消費者のBSE暴露の可能性が99%低減される。検査官はSRM除去作業を直接観察できるよう生産ラインの重点箇所に立会う。更にFDAはSRMをヒトの食品や化粧品に使用することを禁止している。 4. 1997年の飼料規制は、米国におけるBSE有病率の低さからも明らかなようにBSEの強力な第一の防御策であるが、12ヵ月後に施行される最終規則では、現行の規制が更に強化され、全ての動物用飼料から特定の牛由来原料を排除することになる。この措置は1997年の規制では排除されなかった、反すう動物用と非反すう動物用の飼料の交差汚染や転用が発生した場合のBSEリスクを抑えるものである。事実、この飼料規制はOIEの要件よりも更に厳しいものになっており、このことは特筆すべきである。 5. もう一つのステップは、動植物検疫局(APHIS)が行っているBSEサーベイランス検査である。臨床症状を示すなど高リスク牛の試験を行うことにより、安全対策の有効性を実証することができる。 759 ,000頭以上を精査した結果では、2頭のみがBSE陽性であった。この2頭は飼料規制以前に生まれており、いずれも食用としては流通しなかった。サーベイランスの結果、米国での有病率は極めて低く、感染防止のための飼料規制の有効性が確認された。 現在年間40 ,000頭の高リスク牛を対象にBSEサーベイランスを行っているが、これはOIEの基準をはるかに上回るものであり、米国のBSE対策は有効であると確信する。 6. Hallmark/Westland Meat Packing 社に関しては、調査の結果、過去2年間、と畜前検査後に牛が歩行困難になった場合に求められているFSIS検査官(PHV)への通知を常に行っていたのではなかったことが判明した。 と畜前検査に合格した時点で歩行していた牛が、後に怪我や他の状況により歩行困難となる場合があることを知っておくことは重要である。FSISの規則では、PHVが再検査を行い、歩行困難が急性の怪我によるものであることをと畜前に確認することが求められている。それが行われない場合は、牛は処分され、食用として流通されない。 7. 最近バージニア州で若い患者がvCJDで死亡したと報道された件について、米国疾病管理予防センター(CDC)から先ほど報告を受けたが、疾病の疫学的特徴と脳細胞の神経病理学試験の暫定結果から、患者の死亡原因はvCJDでないことが示唆された。 8. 結論として、国内外の全ての消費者に対し、米国産牛肉の安全性を強調したい。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/食品安全検査局(FSIS) |
情報源(報道) | 米国食品安全検査局(FSIS) |
URL | http://www.fsis.usda.gov/PDF/Raymond_Statement_050408.pdf |