食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02360190295 |
タイトル | FAO、東南アジアでのAI発生はアヒルと水田が主な要因 |
資料日付 | 2008年3月26日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | National Academy of Sciences of the United States (PNAS)の最新号に掲載されている「東南アジアにおけるH5N1高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)リスクのマッピング:アヒル、米及び人」によれば、FAO等の研究者らは2004年初頭から2005年末までにタイ及びベトナムで波状的に発生したH5N1によるHPAIを調査した。 この研究者らはモデリング技法を適用して、アヒル・ガチョウ・鶏の数、人口規模、米の作付け、地勢等の各種要因がウイルスの拡散にどう影響しているかを立証した。その結果、アヒルの数、人口及び米の作付規模が最も有意な要因であることが明らかになった。 特にアヒルの採食パターンと米の作付強度には強い関連があった。アヒルは主として刈り入れの終わった水田に残る米粒を採食するが、放し飼いのアヒルは米の収穫パターンに合わせて様々な場所へと移動する。 例えばタイでは、アヒルの群で若鳥の比率が最高になるのが9月~10月で、急成長する若鳥は11月~12月に最盛期を迎える米の収穫から餌場の恩恵にあずかる。肉用のアヒルは旧正月前後に処理され、この時期は商業用アヒルの移動がかなりの量に上る。このようにアヒルの集積がピークに達すると、ウイルスが放出され、暴露する機会も増えることになり、また水田は一時的な野鳥種の生息地になることが多い。 このようなパターンの明確化は、人工衛星を使用して長期に亘り水田、作付け強度及びアヒルの採食場所をマッピングすることにより実現した。研究者の一人は、「これで予想されるH5N1の再燃時期・場所がよく分かるようになったので、目標場所での予防・制圧に役立つ。またウイルスの残存性は東南アジアのアイガモ農法地域にますます封じ込められているので、H5N1のウイルス変異の予測が容易になろう」と述べている。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | 国際連合食糧農業機関(FAO) |
情報源(報道) | 国際連合食糧農業機関(FAO) |
URL | http://www.fao.org/newsroom/en/news/2008/1000817/index.html |