食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02330100188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、有機ベントナイトの飲料水接触資材への使用に関する意見書を公表 |
資料日付 | 2008年2月21日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は2008年1月8日、飲用水と接触する資材の製造に使用する2種類の有機ベントナイト(ビス[水素化牛脂アルキル]ジメチルアンモニウムベントナイト塩[CAS 68953-58-2]及びベンジル[水素化牛脂アルキル]ジメチルアンモニウムベントナイト塩化物[CAS 71011-24-0])の認可に関し、意見書を公表した。 1.背景 上記2種類の有機ベントナイトは飲料水と接触する潤滑剤成分の増粘剤として使用する。この物質はポジティブリストには登録されていないが、EFSAの評価ではこの目的での使用に危険がないとされている。 2.検討 (1)ビス(水素化牛脂アルキル)ジメチルアンモニウムベントナイト塩(CAS 68953-58-2) LD50は8g/kgで、飼料総量の25%を混入したラット12週間反復投与毒性試験では無毒性を示し、発育に関しても特段の所見はなかった。しかし、結果記載が不十分で確認できなかった。 皮膚刺激試験、眼刺激試験、アレルギー試験、吸入試験では毒性を示す所見はない。しかし、実験データや試験条件明細の提出がないので確認できなかった。 1995年の遺伝毒性試験では、ジメチルスルホキシド(DMSO)中の溶解限度まで濃度を上げた量(5 ,000μg/缶)において、変異原性の所見がみられなかったとしているが、提出資料では確認できなかった。 (2)ベンジル(水素化牛脂アルキル)ジメチルアンモニウムベントナイト塩化物 (CAS 71011-24-0) ラットを使った類似製剤の急性毒性試験で、LD50は20g/kgとしているが投与経路が不明で、皮膚刺激試験、眼刺激試験に関するデータがなかった。類似製剤での遺伝毒性試験(エームス・テスト及び哺乳類動物の細胞を使った遺伝子変異試験)では変異原性の所見はないようである。しかし、結果記載や試験条件明細、特に試験投与量のデータの提出がないので確認できなかった。 3.結論 AFSSAは、ビス(水素化牛脂アルキル)ジメチルアンモニウムベントナイト塩及びベンジル(水素化牛脂アルキル)ジメチルアンモニウムベントナイト塩化物を飲料水と接触する資材の製造に使用することについて否定的意見を付すものである。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/EAUX2006sa0320.pdf |