食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02320030149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品に添加されるバナジウム化合物に関する科学パネルの意見書 |
資料日付 | 2008年1月29日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は1月29日、食品に添加されるバナジウム化合物に関する科学パネルの意見書を公表した。 五酸化バナジウムからのバナジウムの吸収率は低く、食事からのバナジウム吸収率に同程度である。ラットにおける硫酸バナジルやバナジン酸ナトリウム(Sodium monovanadate)からの、また、ヒトにおける硫酸バナジルからのバナジウムの腸管吸収に関するデータから、経口投与されたこれらの化合物のバナジウムは、より生体内利用能が高いことが示された。同様のことは、bisglycinato oxo vanadiumに関しても未発表の研究で報告されている。入手可能なデータから、これらのバナジウム源のほとんどからのバナジウムの生体内利用能は、一般的な食事からバナジウムを吸収した時に予測されるよりも高いことが示されている。 硫酸やクエン酸のアニオンは、アンモニウムカチオンと同じく、JECFA等において多くの認可された食品添加物の安全な構成成分であるとされているため、これらがバナジル塩及びバナジウム酸塩の成分として使用されても安全性の観点から懸念は生じないと考えられる。これまで、食品中にマルトールやグリシンが安全に使用されてきたことから、バナジウム錯化合物中のマルトール及びグリシンもまた、安全性の観点から懸念は生じないと考えられる。 ラットの子孫における亜急性及び亜慢性毒性試験及びラットの子孫における発達毒性試験等において有害情報が観察されるものの、バナジウム化合物のNOAELが設定できなかったため、バナジウム化合物の許容上限摂取量は設定できなかった。 申請者より、当該バナジウム化合物の用途、使用量等の情報は提供されていないが、バナジウム化合物の生体内利用能に関する情報及びNDAパネルの結論などから、食品に添加される当該バナジウム化合物が安全に使用できることは確認できなかった。 また、異なった提出書類における重金属の規格の特定項目に関する情報の不確実性/欠如及び一部のバナジウム化合物の規格におけるヒ素及び鉛の高濃度について言及した。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/EFSA/Scientific_Opinion/afc_op_ej634_vanadium_op_en.pdf |