食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02270090149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、調理済み食品のListeria monocytogenes リスクに関する科学パネルの意見書 |
資料日付 | 2008年1月23日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は、調理済み食品(ready-to-eat foods)のListeria monocytogenes リスクに関する科学パネルの意見書を公表した。 EUではリステリア症は1990年代に減少した後、2000年以降増加しており、近年は、主に免疫力が低下した高齢層(60才超)への感染が目立っている。リステリア症感染の原因食品は、主に調理済み食品である。食品に関する調査の結果、食品包装の種類、保存温度、HACCPの有無などとL. monocytogenesの汚染の関連性が指摘された。 調理済み食品に対するEUの微生物基準は、調理済み食品を原因とするヒトのリステリア症リスクを低下させる手段の一つであり、L. monocytogenesの汚染水準を調理済み食品の消費段階で25g中に全く含まないか、100cfu/g以下に抑制することに役立っている。近年のリスク評価から、リステリア症のほとんどの原因は、後者の基準値を大幅に上回った食品であることが判明している。 調理済み食品に関するコーデックスの最新の微生物基準は、食品の全保存期間を通じてゼロトレランスを提案しているが、保存期間の終わり近くでこの基準を適用すればリスクは低くなるものの、食品は消費不適切と分類される可能性がある。それゆえ、コーデックスは別に、製造者が証明可能であれば保存期間の全般を通じて100cfu/gまで許容することを提案している。しかし、調理済み食品の場合、保存期間中のL. monocytogenesによる汚染が100cfu/gを超過するかどうか予測が不可能であるし、この案を適用すれば100cfu/g以上の食品を消費する可能性を容認することになる。 今後、調理済み食品の消費データとともに、リステリア症のアウトブレイクや散発的な発生例に関してより詳細な調査を行い、発生源となる食品に関する知識の充実が必要である。また、HACCPとともに適正衛生規範の適用による製造段階での汚染の抑制、家庭レベルでの冷蔵チェーンや食品保存に関するアドバイスの改善もリステリア症リスクの低下には必要である。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/EFSA/Scientific_Opinion/biohaz_op_ej599_listeria_en.pdf |