食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02180250149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、鮭及び鱒用飼料添加物CAROPHYLL Stay-Pink(アスタキサンチンジメチルジコハク酸)の安全性と有効性に関する科学パネルの意見書
資料日付 2007年11月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は、鮭及び鱒用飼料添加物CAROPHYLL Stay-Pink(アスタキサンチンジメチルジコハク酸)の安全性と有効性に関する科学パネルの意見書を公表した。
 約11%のアスタキサンチンジメチルジコハク酸を含む飼料添加物CAROPHYLL Stay-Pinkは、養殖タイセイヨウサケやニジマスの魚肉を着色する目的で使用される。経口投与されたアスタキサンチンジメチルジコハク酸は、胃腸の中で加水分解され遊離アスタキサンチンに変化し、吸収、代謝される。アスタキサンチンジメチルジコハク酸と遊離合成アスタキサンチンを比較した実験では、鮭や鱒の魚肉の赤みやアスタキサンチン含有量が同じであったため、アスタキサンチンジメチルジコハク酸はサケ科魚類の魚肉の着色に有効であることが証明された。アスタキサンチン当量20~100 mg /kg 飼料の範囲の当該飼料添加物で有効性が示されたものの、アスタキサンチン当量約60mg /kg 飼料の水準に達すると魚肉組織の赤みがこれ以上増すことはなかった。
 当該飼料添加物由来のアスタキサンチンジメチルジコハク酸をアスタキサンチン当量908mg /kg 完全飼料投与したが、8週間の実験でニジマスに悪影響は確認されなかった。実験期間が短期間ではあったものの、これまでのアスタキサンチンに関する評価を考慮すると、飼料中で認可されている最大量のアスタキサンチン水準に相当するアスタキサンチンジメチルジコハク酸は対象動物に対して安全であることが証明された。
 提出されたデータから、着色料に遺伝毒性はなく(アスタキサンチンジメチルジコハク酸)、発がん性及び催奇形性も無い(アスタキサンチン)ことが示されている。それゆえ、魚用飼料に最大許容量(100mg/kg飼料)のアスタキサンチンを添加しても消費者に対するリスクが上昇する可能性はない。アスタキサンチンジメチルジコハク酸の性質、消化管内でアスタキサンチンに分解し、魚肉にアスタキサンチンとして蓄積することなどを考えれば、アスタキサンチンジメチルジコハク酸を使用することで消費者の安全が脅かされることはないと考えられる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/EFSA/Scientific_Opinion/feedap_op_ej574_carophyll_slm_tt_en
,3.pdf