食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02160340149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、完全精製大豆油及び油脂のラベル表示免除に関する科学パネルの意見書
資料日付 2007年10月29日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は、FEDIOL(EC Seed Crushers’ and Oil Processors’ Federation)及びIMACE(International Margarine Association of the Countries of Europe)から提供された情報に基づき、完全精製大豆油及び油脂のラベル表示免除に関する科学パネルの意見書を公表した。本意見書では、アルカリ精製・漂白・脱臭(N/RBD)大豆油及び水素添加エステル交換大豆油及び油脂に関して評価を行った。
 大豆に対するアレルギーは、一般人口の0.5%、子供の3%~6%で見られ、ピーナッツとの交差反応も知られている。タンパク質解析の結果、2種類のN/RBD大豆油サンプル中のタンパク質含有量は100μg/kg~270μg/kgであった。一次元SDS-PAGE分析の結果、抽出された全てのタンパク質は大豆抽出物中に確認されものであり、Kunitz型大豆油トリプトシンインヒビターAなどアレルゲンとなるものもあった。
 ピーナッツアレルギー患者30人に対して、大豆油または菜種油(コントロール)を徐々に増やしながら与えた試験(84mlのN/RBD油中の大豆油12μg)の結果、22人が全く症状を示さなかった。2人が両方の油を摂取して症状を示し(口中の軽度の痒み及び吐き気)、2人が大豆油のみを摂取して症状を示し(嗄声及び口中の痒み)、4人が菜種油のみを摂取して症状を示した(吐き気及び腹痛)。
 一方、大豆アレルギー患者32人に対して、上記の試験と同様な条件の下で試験を行った結果、5人が大豆油に対して症状を示し、8人が菜種油に対して症状を示した。2人が両方の油を摂取して口腔アレルギー症候群(OAS)を示し、1人がどちらかの油を摂取して軽度の吐き気を示した。また、3人が大豆油のみを摂取した後に軽度のOASを示した。さらに、菜種油のみを摂取した後、3人がOASを示し、別の3人が胃腸症状を示した。
 上記の情報を考慮した結果、N/RBD大豆油は、申請者の主張する使用条件下では、敏感な個人に対して重大なアレルギー反応を引き起こす可能性は少ないとの結論に至った。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/EFSA/Scientific_Opinion/nda_op_ej570_fully-refined-soybean-oil-and-fat_fediol_imace_en.pdf