食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02160330149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ラクチトールのラベル表示免除に関する科学パネルの意見書
資料日付 2007年10月29日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は、European Association of Polyol Producers (EPA)から提供されたデータに基づき、ラクチトールのラベル表示免除に関する科学パネルの意見書を公表した。
 ラクチトールは乳糖を原料とし、砂糖の代用品として使用されている。乳糖不耐症は乳糖を消化できないことが原因で起こるが、一日10g以下であれば、乳糖不耐症の大人にも影響はない。しかし、乳糖製品中の残留たん白質と牛乳アレルギーとの関連の可能性も指摘されている。国や研究によって異なるものの、大人の約1%、子供の2%~3%が牛乳にアレルギー反応を示すと考えられている。
 データから、ラクチトール中の乳糖の割合を0.2%とし、一日のラクチトールの摂取量を10g~20gと仮定すれば、乳糖の摂取量は最大で0.04gとなり、乳糖不耐症の大人にも消化できる10gを下回っているため、副作用が生じる可能性はない。申請者は、ラクチトール製品中の2種類の主要な乳たん白の残留データ(カゼインは最大3.2mg/kg、β-ラクトグロブリンは最大9.7mg/kg)から、ラクチトールが牛乳アレルギー患者に対してアレルギーを引き起こすことはないとしている。また、5人の牛乳アレルギーの子供に対して、二重盲検法を用いた食物負荷試験を行った結果、ラクチトールに対するアレルギー反応を示さなかった。
 これらのデータを考慮した結果、ラクチトールは乳糖不耐症の人に副作用を引き起こす可能性はなく、さらに、申請者の主張する使用条件下では、牛乳アレルギー患者に対してラクチトールが副作用を引き起こす可能性もないとの結論に至った。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/EFSA/Scientific_Opinion/nda_op_ej565_lactitol_epa_en.pdf