食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02160210104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)が発行するEmerging Infectious Diseases Journalから食品安全関係論文3報
資料日付 2007年10月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)が発行するEmerging Infectious Diseases Journal(Volume 13
, Number 11?November 2007)に掲載された論文3報の概要は以下のとおり。
1.「デンマークの抗菌剤耐性モニタリングおよびリサーチプログラム(Danish Integrated Antimicrobial Resistance Monitoring and Research Program)」 (著者:Anette M. Hammerum、 Ole E. Heuer、 Hanne-Dorthe Emborgら)
 抗菌剤耐性は世界中の緊急課題である。広範囲に発生する望ましくない結果が知られるにつれ抗菌剤耐性モニタリングプログラムが多くの国々で実施されることになった。1995年デンマークは抗菌剤消費と動物、食品、ヒトの抗菌剤耐性の系統的かつ継続的なモニタリングプログラム(DANMAP)を確立した最初の国であった。DANMAPに関係する抗菌剤耐性モニタリングと調査活動の範囲はデンマークおよびEU諸国における複数の抗菌剤の食用動物への使用の禁止や制限に寄与している。
http://www.cdc.gov/eid/content/13/11/1632.htm
2.「ヒトサルモネラと同時発生しているキノロンおよび広域スペクトルセファロスポリンに対する感受性低下(Human Salmonella and Concurrent Decreased Susceptibility to Quinolones and Extended-Spectrum Cephalosporins)」 (著者:Jean M. Whichard、Kathryn Gayら)
 米国における全国的な耐性菌モニタリングシステムでは、ヒトの腸内細菌の薬剤感受性をモニターしている。1996年から2004年の間、キノロン(ナリジクス酸MIC >32 μg/mL又はシプロフロキサシンMIC >0.12 μg/mL)および広域スペクトルセファロスポリン(セフチオフル又はセフトリアキソン MIC >2 μg/mL)に対して感受性の低下を示す分離株を調査した。 非チフスサルモネラの内0.19% (27/14
,043)がこの分類に該当した:11Senftenberg; 6 Typhimurium; 3 Newport; 2 Enteridis;及びAgona、Haifa、Mbandaka、Saintpaul、Uganda各1株であった。26の分離株にgyrA 変異が見られた(11:codon 83 のみ;3:codon 87 のみ;12:coden 83及びcoden87の両方)。全てのSenftenberg分離株には parC変異(S80I 及びT57S); 他の6株にはT57S変異が見られ、Mbandaka分離株にはqnrB2が含まれていた。8株にはblaCMY-2、Senftenberg1株にはblaCMY-23が含まれていた。各1株のSenftenberg及びTyphimurium分離株にはblaSHV-12が、Mbandaka 分離株にはblaSHV-30が含まれていた。Senftenberg 分離株には9株にblaOXA-1が、1株に blaOXA-9が含まれていた。患者の転帰、リスク要因、薬剤耐性分布予防計画については更なる調査に取り組むべきである。
http://www.cdc.gov/eid/content/13/11/1681.htm
3.「オランダでの食肉中のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus in Meat Products
, the Netherlands)」 (著者:Inge H.M.van Loo、 Bram M.W. Diederenら)
 豚及び牛が保菌している新しいメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)クローンがオランダで分離された。食肉の黄色ブドウ球菌汚染の程度を調査したところ、79のサンプルから36の黄色ブドウ球菌を検出した。2株がMRSA;1株がmultilocus sequence type 398の家畜が保菌しているクローンであった。
http://www.cdc.gov/eid/content/13/11/1753.htm
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL http://www.cdc.gov/ncidod/EID/index.htm