食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02160020361
タイトル 台湾行政院衛生署、週刊情報「薬物食品安全週報」第111号を発行。野菜等での漂白剤の違法使用について解説
資料日付 2007年11月1日
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概要(記事)  台湾行政院衛生署は11月1日、一般向けの週刊情報「薬物食品安全週報」の第111号を発行した。今号における食品の安全性に関連する掲載内容は、以下のとおり。
1.色が不自然に鮮やか過ぎる食材は購入しないこと
 最近、一部の悪質な業者が二酸化硫黄を使用してもやしを漂白しているという情報が流布し、消費者に不安をもたらしている。これは、例えば収穫後に時間が経つにつれて変色しやすい野菜について、販売期限を延長し、売れ行きを維持することを目的に、野菜の変色を抑制するために使用される手口と考えられる。
 漂白剤として違法に使用される化学物質の代表的なものに亜硫酸塩と過酸化水素がある。亜硫酸塩は漂白剤の一種であり、野菜・果物の脱水及び乾燥食品への使用が認められているが、生鮮野菜及び生鮮果物への使用は禁じられている。ヒトの体内で硫酸塩に代謝され排出されるが、喘息患者は発作等の不調をきたすおそれがある。FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)の設定する一日摂取許容量(ADI)は0.7mg/kg体重/日であり、体重60kgの成人に換算すると一日に42mgが摂取上限となる。
 一方、過酸化水素は強力な殺菌及び漂白作用を有し、小麦粉及び関連製品以外の食品への使用が認められているが、製品中の残留は認められていない。ヒト腸管内のカタラーゼ(酵素の一種)により分解されるため少量の摂取では中毒のおそれはないが、大量に摂取すると吐き気、嘔吐、下痢等の症状をもたらし、急性胃腸炎を引き起こすおそれがある。
 消費者は、食材を選択する際は食品が自然に有する色彩を選択のよりどころとするようアドバイスする。例えば、もやし、エノキダケ、マッシュルーム、タケノコ等の食材は、空気や光にあたると変色しやすいため、色彩が美しすぎる場合には業者が加工している可能性がある。安心できない場合には、食材を大量の水で洗い流し、湯通ししてから炒めると安心して摂取することができる。
 週刊情報「薬物食品安全週報」第111号全文は、下記URLから入手可能(PDF3ページ。中国語)。
http://www.doh.gov.tw/ufile/doc/%e7%ac%ac111%e6%9c%9f.pdf
地域 アジア
国・地方 台湾
情報源(公的機関) 台湾行政院衛生署
情報源(報道) 台湾行政院衛生署
URL http://www.doh.gov.tw/CHT2006/DM/DM2_p01.aspx?class_no=25&level_no=1&doc_no=51614