食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02100140343 |
タイトル | フランス衛生監視研究所(InVS)、2006年8月に行なったマルチニーク島クロルデコン残留農薬影響調査報告書を公表 |
資料日付 | 2007年9月13日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス衛生監視研究所は、2006年8月に行なったマルチニーク島クロルデコン残留農薬影響調査報告書を公表した。 有機塩素系殺虫剤のクロルデコンは1993年に使用禁止となるまでアンチル諸島のバナナの大規模農場で約20年に亘り大量に使用されていた。1999年以降に行われた調査によって土地、堆積・沈殿物、植物、肉や魚にクロルデコンが残留していることが次第に明らかになってきた。マルチニーク島住民が食物を通じてクロルデコンに暴露している問題が提起され、また残留クロルデコンに暴露する危険があるのはどのような住民か、グループ別にその特徴を明らかにする必要が出てきた。 フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、Escalの調査による食品摂取データや行政機関の様々な公害抑制計画で得られた食品摂取データから、Escalの調査の対象となった1 ,495名について、幾つかの仮定に基づいて暴露レベルを計算した。計算上の暴露値が基準慢性毒性値(VTR)を超えている者を暴露リスクのある者と定義した。VTRを超える計算暴露値となる者は全て汚染地区の住人であり、子供の21%、成人の16%であった。暴露リスクがある者に性別による差や年齢差はなかった。汚染地域内住民で暴露リスクがある者は、ない者に比べて社会的・経済的レベルに有意差があった。 暴露リスクに対する住民の類型は、野菜消費(根菜他)の多い者により高い暴露リスクがあることを示している。このグループに属する者は、主として短い流通経路から野菜や鶏肉を調達している。また住民の他のグループに比べてこれらのグループでは摂食量は同じぐらいであるにも係らず、摂食頻度は明らかに高くなっている。 食物を介してクロルデコンに対し高い暴露リスクにある住民を特定できた。このグループの住民は、食料調達方法を考えると、食事摂取制限基準等を定めるなどの措置では保護できない。これらのことから、マルチニーク県公衆衛生社会開発局は、該当する住民に特別の保健衛生プログラムを作成することにした。 報告書(31枚)は下記URLから入手可能。 http://www.invs.sante.fr/publications/2007/chlordecone/chlordecone.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス衛生監視研究所(InVS) |
情報源(報道) | フランス衛生監視研究所(InVS) |
URL | http://www.invs.sante.fr/publications/2007/chlordecone/index.html |