食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02090020361
タイトル 台湾行政院衛生署、焼き肉用の網からの重金属の溶出について試験を実施。健康リスクは低い
資料日付 2007年9月17日
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分類2 -
概要(記事)  台湾行政院衛生署は9月17日、焼き肉用の網から溶出する重金属による健康影響についての検査結果を公表した。
 これは近年、台湾人が祝日を家族で過ごす際に焼き肉を行うことが流行しており、焼き肉用の網に含まれる重金属による健康影響に対する関心が高まっていることを受けたもので、昨年は焼き肉用の網に含まれる亜鉛及びアルミニウムに特化して検査を行ったところ、今年は対象を広げて重金属5種類(鉛、クロム、カドミウム、亜鉛及びアルミニウム)について検査を実施した。この結果、鉛、クロム及びカドミウムについては溶出は見られず、アルミニウム及び亜鉛は溶出するものの溶出によりヒトが摂取する量は少なく、健康リスクは低いことがわかった。具体的な検査結果及び消費者へのアドバイスは、以下のとおり。
1.検査結果
 2007年8月に購入した市販の焼き肉用の網20サンプル、焼き肉用の鉄板12サンプル及びアルミ箔4サンプルを使用して焼き肉の実験サンプル(実験群)を作成し、コントロールとして竹箸で挟んで直接火であぶって作成した焼き肉の対照サンプルと比較した結果、焼き肉サンプル中の鉛、クロム及びカドミウムの含有量は増加しておらず、亜鉛及びアルミニウムの含有量にわずかに増加が見られた。
 実験群の亜鉛含有量は12~35ppmで、アルミニウム含有量は13~34ppmであった一方、対照サンプルの亜鉛含有量は11ppm、アルミニウム含有量は12ppmであった。
2.消費者へのアドバイス
 検査結果に基づけば、消費者がこれら器具を使用した焼き肉を摂取することによる亜鉛及びアルミニウムの摂取量は上限摂取量にはるかに及ばないため、健康リスクは低いが、同署は焼き肉用の網等の器具を正確に使用すれば、重金属溶出の懸念は解消されるほか、発がん性物質生成のリスクも避けられるとして、同署は消費者に対して(1)焼き肉用の網の購入方法、(2)焼き肉を行う際のアルミ箔使用の推奨、並びに(3)アルミ箔使用の際の酸性調味料の使用方法についてアドバイスを行っている。
地域 アジア
国・地方 台湾
情報源(公的機関) 台湾行政院衛生署
情報源(報道) 台湾行政院衛生署
URL http://www.doh.gov.tw/CHT2006/DM/DM2_p01.aspx?class_no=25&now_fod_list_no=8722&level_no=2&doc_no=51064