食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02060500149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、ワインの清澄剤として使用される魚ゼラチンまたはアイシングラスに関する科学パネルの意見書 |
資料日付 | 2007年8月27日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は、ワインの清澄剤として使用される魚ゼラチンまたはアイシングラスに関する科学パネルの意見書を公表した。本案件はワインでのアレルギー物質の表示免除に関しDWV(Deutscher Weinbauverband)及びVINIFLHOR(Office National Interprofessionnel des Fruits , des Legumes , des Vins et de l’Horiculture)から提出された申請に係るものである。 ワインの濁りを除くために魚由来のタンパク成分であるアイシングラスが使用されているが、魚はアレルギー患者に重大な副作用を引き起こすことがある。EUでは人口の0.2~2.2%が魚アレルギーを持っていると報告されている。 アイシングラスは、その製造方法が統一化されていない。申請者は、これまでワイン中のアイシングラスがアレルギー反応を引き起こすなど安全性の上で問題になることはなかったと主張するが、消費者や医療関係者がワイン中のたんぱく質の存在に気づいていたかどうか明確ではないため、ワイン中のアイシングラスが原因の副作用は過小報告されている可能性がある。アイシングラスを清澄剤として使用したワインを対象にウェスタンブロッティング法などによる実験を行った結果、ワイン中にIgE結合成分が検出された。また、ELISA法を用いた実験は、ワイン中のアイシングラス残留物の定量化には相応しくなく、主に品質評価に使用されていた。273種の市販ワインのうち、14種(5%)にアイシングラスの残留が確認されている。アイシングラスで濁りを除いたことが分かっている28種のワインのうち、実験から2種のワインは清澄剤の使用に陽性反応が出た。動物実験の結果、アイシングラスを使用したワインに対して対象動物のアレルギー反応が示されたが、魚アレルギー患者を対象にした皮膚試験では、結論が出なかった。一方、4人の魚アレルギー患者を対象とした二重盲検法を用いた食物負荷試験では、アイシングラスを使用したワインに対してアレルギー反応を引きおこした患者はいなかった。 上記のデータから、ワインの清澄剤として使用されるアイシングラスが、申請者の主張する使用条件下において、敏感な個人に対して副作用を引き起こす可能性については評価できなかった。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/science/nda/nda_opinions/food_allergy/ej535_isinglass_dwv.html |