食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02060400149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、新開発食品α-シクロデキストリンの安全性に関する科学パネルの意見書 |
資料日付 | 2007年8月27日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は、新開発食品α-シクロデキストリンの安全性に関する科学パネルの意見書を公表した。 α-シクロデキストリンは食物繊維として、パン製品、飲料、ヨーグルトを始めとする乳製品などへの添加を目的としている。当該添加物は体内に摂取された後、イヌリンのような非消化性・発酵性炭水化物と同様に代謝されると考えられている。 米国のデータから、当該添加物の平均消費量は10.7 g/人/日(0.20 g/kg体重/日)、90パーセンタイルで18.8 g/人/日(0.42 g/kg体重/日)と推計された。一方、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議は欧州の消費者の摂取量を65 g/人/日と推計し、オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関は平均摂取量を16 g/人/日、95パーセンタイルで37g/人/日と推計した。ここで、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議の推計摂取量はFood Balance Sheetに基づいて計算されており、米国及びオーストラリア/ニュージーランドの推計摂取量は個々の食品消費データに基づいて計算されている。 ヒトを対象にした実験で、当該添加物は炭水化物や脂肪代謝のマーカーに影響を与えなかったため、シクロデキストリンがビタミンやミネラルの生体内利用能を損なう可能性があるという懸念は根拠のないものであることが示された。また、ラットや犬を対象にした実験から、高容量の当該添加物を投与した場合に盲腸の肥大が見られはしたものの、毒性は無いことが示されている。さらに、最大20%の当該添加物を含む食品をマウス、ラット及びウサギに与えた胎児毒性及び催奇形性に関する実験では、対象動物に悪影響は見られず、in vivo及びin vitroともに遺伝毒性の影響は示されなかった。 上記の実験の結果から、犬に対して毒性を示さない当該添加物の最大摂取量と、ヒトの最大推定一日摂取量との安全域は十分であると考えられる。それゆえ、当該添加物が使用基準通りに使用され、推定摂取量通りに消費されれば、安全性の上で懸念はないという結論に至った。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/etc/medialib/efsa/science/nda/nda_opinions/ej537_a_cyclodextrin.Par.0001.File.dat/nda_op_ej537_a_cyclodextrin_en.pdf |