食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02060220322 |
タイトル | スイス連邦保健局(BAG)は、PET容器に接触する食品及び調理済食品中のアンチモンに関するリスク分析を公表 |
資料日付 | 2007年8月23日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | スイス連邦保健局(BAG)は、PET容器に接触する食品及び調理済食品中のアンチモンに関するリスク分析を公表した。概要は以下のとおり。 ポリエチレンテレフタレート(PET)は、食品包装材に頻繁に使用されるプラスチックである。ミネラルウォーターなど様々な飲料は、現在ほぼ全てPETボトルに入っている。PETは耐熱性に優れ、食品を容器に入れたまま加熱できるため、冷凍の調理済み食品もPET容器に入っている。 PET製品には、触媒に有毒な三酸化アンチモン(Sb2O3)が使用されている。PET中のアンチモン濃度が高いと(最大300mg/kgプラスチック)、食品にアンチモンが溶出する。BAGは先般、PET容器の使用による消費者のアンチモン暴露を評価するための調査研究を行った(※)。その結果、アンチモンは調理温度に比例して溶出量が増加し、食品中の含量が20~35μg/kgにまで達することが示された。これは、食品が天然に含むアンチモン含量の30倍である。PET板上で伸ばされたケーキ生地のような特殊な食品は、一層汚染されている可能性がある(200μg/kg以上)。オーブンを汚さないために食品を包装するシート(Bratschlauch)も又、アンチモンを多量に溶出する(測定最大値:88μg/kg)。加熱調理後に分析した食品の多くは、法的なアンチモン特定溶出限度値40μg/kg(食品)を著しく超過していた。本調査では、市販の調理済み食品のごく一部を調査したにすぎないので、他にも溶出限界値を超過する食品があることを否定できない。 BAGは予防措置として、州研究所にアンチモンの法的要件を満たさない食品及び包装材を取り締まるよう要請した。それにより、PET容器の製造に他の触媒を使用するなど、PET容器が改良されるかもしれない。それまで、心配な消費者は、PET製でない容器を使う、あるいは食品を加熱する前に他の容器(ガラス製など)に移すことでアンチモン暴露を低減できるだろう。 ※ Haldimann , M. , Blanc , A. and Dudler , V. , (2007) Exposure to antimony from polyethylene terephthalate (PET) trays used in ready-to-eat meals , Food Additives & Contaminants , 24:8 , 860 ? 868 , DOI: 10.1080/02652030701297511 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | スイス |
情報源(公的機関) | スイス連邦保健局(BAG) |
情報源(報道) | スイス連邦保健局(BAG) |
URL | http://www.bag.admin.ch/themen/ernaehrung/00171/00460/03943/index.html?lang=de&download=M3wBUQCu/8ulmKDu36WenojQ1NTTjaXZnqWfVpzLhmfhnapmmc7Zi6rZnqCkkIZ4gH1/bKbXrZ2lhtTN34al3p6YrY7P1oah162apo3X1cjYh2+hoJVn6w== |