食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02050240330
タイトル 英国健康保護局(HPA)、感染症情報(Health Protection Report)第1巻32号を公表
資料日付 2007年8月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国健康保護局(HPA)は、8月10日、イングランド及びウェールズにおける食中毒及び感染症情報(Health Protection Report)第1巻32号を公表した。今号の概要は以下のとおり。
1. 2007年第28~31週に複数カ所での発症例(General outbreak)として報告された食中毒
(1) グロウセスターシャー(Gloucestershire)州のレストランにおいて食中毒で8名が発症し、S. Enteritidis (PT8)が検出された。食中毒の原因は自家製のマヨネーズ。
(2) ウエスト・ミッドランズ(West Midlands)州のレストランにおいて食中毒により12名が発症し、S.Enteritidis (PT8)が検出された。食中毒の原因は不明。
2. 6月にHPAにおいて記録されたイングランド及びウェールズでのサルモネラ症
 サルモネラ症の総計は、993件でその血清型は、S. Enteritidis (PT4)が158件、S. Enteritidis (other PTs)が374件、S. Typhimuriumが151件、S. Virchowが27件、その他が283件であった。
3. イングランド及びウェールズにおいて2007年第28~31週の期間に報告された一般腸内細菌感染症
 細菌別に見るとカンピロバクターによる症例が最多で3
,099件、2番目がサルモネラによるもので820件、3番目がジアルジア属によるもので136件、次いで腸管出血生大腸菌O157が120件、以下クリプトスポリジウム症が110件、ロタウイルスが101件、赤痢菌が41件、ノロウイルスによるものが39件と続いている。
 2007年第1~31週の累計は、カンピロバクターが26
,271件で2006年同期の27
,406件から減少している。ロタウイルスについても、2007年が11
,809件で前年同期の12
,647件から減少している。また、ノロウイルス(2007年が3
,286件、2006年が3
,432件)、ジアルジア属(2007が年1
,443件、2006年が1
,551件)及びクリプトスポりジウム症(2007年が1
,192件、2006年が1
,358件)についてもそれぞれ前年同期と比較し減少した。他方、サルモネラについては、2007年が5
,788件で前年同期の5
,461件から増加しており、さらに、赤痢菌並びに腸管出血性大腸菌O157の2007年累計もそれぞれ527件及び323件を記録し、いずれも前年同期の341件と286件から増加傾向にある。
4. 2006年における腸管出血性大腸菌O157の発生状況
 2006年においては、イングランド並びにウェールズで合計1
,002件の腸管出血性大腸菌O157のヒトへの感染が確認された。これは、2005年における950件と比較し、5%の増加であり、また最大件数を記録した1997年(1
,097件)以降3番目の件数である。
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国健康保護局(HPA)
情報源(報道) Health Protection Agency
URL http://www.hpa.org.uk/hpr/archives/2007/hpr3207.pdf