食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02050110314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、「紙・複合紙」作業グループの臨時会議の議事録概要「食品と接触する紙・複合紙中のフタル酸ジイソブチル(DIBP)」を公表
資料日付 2007年8月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、紙パック入りの食品からフタル酸ジイソブチル(DIBP)が検出されたのを機に開催された「紙・複合紙」作業グループの臨時会議の議事録概要「食品と接触する紙・複合紙中のフタル酸ジイソブチル(DIBP)」(2007年7月5日付/2ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 板紙で包装された食品からDIBPが最大5mg/kg検出された。特に、脂肪含有食品、米、ケーキミックス、パン粉などの粉末あるいは微粒子状の食品からDIBPが検出された。DIBPは動物実験で、生殖毒性及び発達毒性が認められている。DIBPは紙や包装材用のエマルジョン系接着剤に可塑剤として使用されるが、紙のリサイクルにより紙製包装材中にDIBPが入り、そこから食品へ溶出する。BfRはドイツ連邦環境庁(UBA)及び製紙業者と共に、作業グループの臨時会議で本件について議論し、最初の措置を提案した。
 これまでに提出されたDIBPの毒性試験では長期試験のデータが不足しており、DIBPのTDIを設定することができない。しかし、DIBPに構造と作用が類似したフタル酸ジブチル(DBP)に対し欧州食品安全機関(EFSA)が行った健康影響評価(※耐容一日摂取量(TDI)を0.01mg/kg体重に設定)に基づきBfRは、食品へ溶出するDIBPの特定移行限度(Specific Migration Limit:SML)を1mg/kg食品(乳幼児用食品は0.5mg/kg食品)とするよう提案する。また、1年後に、当該食品中のDIBP含量に対するこの限界値の効果を調査し、必要に応じて更に措置を講じるよう提案する。BfR及びUBAは、古紙のDIBP含量を総じて低減するために、紙・板紙の製造業者及び加工業者が、自主規制によりDIBPを含む接着剤及び印刷インクの使用をやめるよう提言する。
 なお、本書の英語版(2007年11月21日公表)は以下のURLより入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/230/di_isobutyphthalate_in_food_contact_paper_and_board.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/216/di_isobutylphthalat_in_papieren_und_kartons_fuer_den_kontakt_mit_lebensmitteln.pdf