食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02000100160 |
タイトル | 英国食品基準庁(FSA)、家畜、ヒト及び食品における抗菌剤耐性について関係官庁と合同の報告書を公表 |
資料日付 | 2007年7月12日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国食品基準庁(FSA)は7月12日、英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)、英国保健省(DH)を含む関係官庁と合同で初めて、家畜、ヒト及び食品における抗菌剤耐性について概説する報告書を公表した。概要は以下のとおり。 1.合同報告書発行の趣旨 動物、ヒト及び食品での監視を管轄する食品の微生物学的安全性に関する諮問委員会の勧告により、英国におけるフードチェーンにおける抗生物質耐性に関する報告書をまとめる。 2.報告書の構成 人口データ、抗菌剤使用量(2004年では半数以上は動物に使用、うち87%は食用に供する動物に使用、抗生物質の中ではテトラサイクリンの54%及びβ-ラクタムの14%が動物へ使用)、細菌の耐性データ等で構成されている。 3.カンピロバクター カンピロバクターは、多く発生する食中毒の一つである。3年間のイングランド、ウェールズ及びスコットランドのサーベイランスによれば、カンピロバクター・ジェジュニ(C.jejuni)が90%を占めている。C.jejuniの22~24%、カンピロバクター・コリ(C.coli)の28~29%がシプロフロキサシン(Ciprofloxacin)耐性を示した。ヒトへの耐性菌感染率より、牛、めん羊及び豚への耐性菌感染率は低い。シプロフロキサシン耐性C.jejuniのヒトへの感染率と、小売り店における鶏肉の感染率はほぼ同じであるが、他の要因が考慮されていないため、単純な比較は誤解を招く恐れがある。 4.その他の細菌 バンコマイシン耐性Enterococcus faecium (ヒト:13~15%)及びバンコマイシン耐性E. faecalis (ヒト:0~7%)に対し、バンコマイシン耐性菌の豚への感染例が2例と少ないのは、EU諸国においてこれらの菌種にグリコペプチドの使用が許可されていなかったことが原因と考えられる。 その他、セファロスポリン、アンピシリン、アモキシリン、シプロフロキサシン及びフロロキノロン耐性E.Coli、腸管出血性大腸菌O157における耐性菌、サルモネラにおいては耐性菌が動物からは検出されていない等のヒト、動物における耐性菌についての調査結果をとりまとめた。 詳細な報告書は、以下のURLから入手可能 http://www.vmd.gov.uk/Publications/Antibiotic/antimicrob120707.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国食品基準庁(FSA) |
情報源(報道) | 英国食品基準庁(FSA) |
URL | http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2007/jul/amr |